亜鉛 zinc;Zn

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なすび医学ノート

個人的なまとめノートで,医療情報を提供しているわけではありません.
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亜鉛は鉄の次に多い生体内に必須微量元素で,体重70kgの成人に1.5~3g含まれ,300種類以上の酵素活性に必要な成分で,これら酵素活性部位に位置し,亜鉛酵素のアポ蛋白の構造安定に働き,細胞分裂や核酸代謝などにも重要な役割を果たしている.

1)主に骨格筋・骨・皮膚・肝臓・膵臓・脳・腎臓に分布する.
2)zinc finger proteinなども亜鉛を必要とするため,蛋白合成全般に亜鉛は不可欠.

生理

多彩で,小児のおける身長の伸び,皮膚代謝,生殖機能,骨格の発育,味覚の維持,精神・行動への影響,免疫機能などに関与している.

インスリン合成,膵β細胞からのインスリン放出,ビタミンA代謝,肝臓における窒素・アンモニア代謝に関係している.

触媒作用

ALPをはじめとする300種類以上の亜鉛酵素で発揮される.

構造維持

核内受容体等のDNA結合ドメイン(亜鉛フィンガー)を形成し,DNA・RNA・リボソームの構造にも必須.

シグナル伝達

中枢神経機能調節やインスリン分泌抑制

体内動態

亜鉛の吸収・排泄と体内動態

1)亜鉛の腸管吸収率は通常30%程度で,食事摂取により変動し,銅が吸収に拮抗する.
2)排泄は,主に便・皮膚・精液・月経血で,尿からは少ない.

細胞内の亜鉛分布

細胞内の亜鉛恒常性は,メタロチオネインやメタロプロテインによる細胞内貯蔵と,2種類の亜鉛トランスポーターによる輸送で維持される.

1)細胞内では,メタロチオネインとメタロプロテインに結合するか,分泌小胞や細胞内小器官に分画されるため,遊離亜鉛濃度は非常に低い.
2)ZIP(Zrt-,Irt-like protein)は細胞外や細胞内小器官から細胞質へ亜鉛を輸送し,ZnT(zinc transporter)はその逆方向の輸送を担う.
・ZIPやZnTには多くのサブタイプがある.

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