睡眠 sleep

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なすび医学ノート

個人的なまとめノートで,医療情報を提供しているわけではありません.
診療は必ずご自身の判断に基づき,行ってください.
当ブログは一切の責任を負いません.

役割

1)身体や脳を休めて疲労回復する

2)身体の修復や成長を促す

3)記憶の固定を促進し,高次脳機能を強化する

睡眠の形成

1)疲れると睡眠物質が蓄積

2)体内時計により,ある時間が来ると眠くなる

3)オレキシンニューロンの活性低下により,覚醒の持続ができなくなる

4)2プロセスモデル
プロセスS(睡眠要求)=覚醒時間の長さによって,睡眠時間や質が規定されるメカニズム
プロセスC(覚醒刺激)=生体内の睡眠覚醒に関与する概日リズムが関与する

正常

睡眠が開始されてから,まずノンレム睡眠stage N1,2(浅睡眠)からstage N3(深睡眠:徐波睡眠)と次第に深くなる.

通常,レム睡眠はノンレム睡眠開始80分以降に出現し,その後,約90分周期に出現する.

加齢

年齢を重ねるにつれ,徐は睡眠の減少,浅睡眠の増加が顕著になるだけでなく,深部体温の概日リズムや覚醒時間の前進が生じ,概日リズム自体の振幅現象(睡眠のメリハリ)がなくなり,昼間の覚醒も保ちにくくなってくる.

年齢と共に,総睡眠時間(実際に寝た時間),睡眠効率(実際に寝た時間/寝床にいる時間),徐波睡眠やレム睡眠の割合は減少し,ノンレム睡眠stage N1,2は増加する.
・特に60歳以降では睡眠効率が低下する

寝床についてから睡眠に入るまでの睡眠潜時は,加齢と共に増加し,起床時間は早くなる.

睡眠覚醒に関わる脳幹諸核・伝達物質

概日リズム(クロック形成ペースメーカー,体内時計)

視床下部の視交叉上核SCN→メラトニン,深部体温,睡眠覚醒リズムを形成
→日中は覚醒度を上昇させ,夜間は睡眠を促す.

覚醒

視床下部外側野→オレキシン(覚醒の維持)

脳幹網様体(覚醒の駆動)

レム睡眠

中脳黒質網様部→GABA作動性(レム睡眠の調整)

大脳皮質→GABA

外背側被蓋核→アセチルコリン作動性

脚側被蓋核→アセチルコリン作動性

青斑核→ノルアドレナリン

徐波睡眠

縫線核→セロトニン

睡眠時間

米国での大規模な疫学調査では,適切な睡眠時間には個人差があるものの,日常の睡眠時間と死亡率の間にはU字型の関係があり,6~7時間の睡眠をとる者の死亡率が最も低く,それ以下でもそれ以上でも死亡率は上昇する.

高血圧,糖尿病,脂質代謝異常,肥満度の間にも,同様の関係がある.

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