単針透析 single needle-hemodialysis;SN-HD

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なすび医学ノート

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返血側穿刺困難症例や透析導入器,在宅透析における自己穿刺の際に使われており,日本国内の多くの血液透析監視装置にSN-HDの機能が備わっている.

ダブルルーメンカテーテル(double-lumen catheter;DLC)のメリットとしては,カテーテル径が太いことによって大量の血液が処理できることがある.
欠点としては,1)太いことで血管のへばりつきによる脱血不良,2)カテーテルのルーメン数が多くなるほど,細菌定着カテーテルの発生率が高くなる傾向がある.
→シングルルーメンカテーテルを使ったSN-HDが有効な場面も考えられる.

メカニズム

返血側の圧力をモニタリングし,設定下限値に近づくと返血側のバルブを閉めるとともに血液ポンプを回転させ,設定上限値に近づくと血液ポンプを停止しバルブを開ける.

・1つのポンプのon-offによって周期的に制御するので,一般的な2本穿刺の透析より設定血流量に対し実質血流量が減ってしまう.
・血液ポンプとバルブの動作タイミングのずれにより,返血の一部が血液ポンプ側に逆流し回路内再循環が起こることやデッドスペース(Y字コネクタより末端部)内での再循環が発生し,透析効率が低下する.

SN-HDは極力避けるのが一般的
・高齢者,低栄養患者,不均衡症候群を危惧する透析導入期などの高度な透析効率を求めない症例がよい適応.

注意点

透析装置のデフォルト設定は,静脈圧切り替え条件 上限/下限=200/100mmHg.
→QB 300mL/minで,実質血流量は105mL/minくらい.

脱血不良時のアラームは脱血時間にて監視するため察知されにくく,血管内血流が乏しく脱血不良が起こった場合は脱血時間に延長により血流量が減ってしまうため,脱血が十分できているかピローを使用した脱血具合の確認は必要.

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