シイタケ皮膚炎 Shiitake dermatitis

スポンサーリンク
なすび医学ノート

生焼けのシイタケ摂取後に発症した強い痒みのある蕁麻疹様の線状の皮膚病変.

原因

干しシイタケを一晩ほど水に浸した汁(シイタケの戻し汁)や乾燥シイタケを用いた菓子によって生じることもあり,現在は栽培技術の進歩に伴って季節を問わず1年中認められる.

発症機序としては,シイタケ成分中のリポ多糖であるレンチナンがIL-1などの炎症性サイトカインを誘導することが判明しており,アレルギー性の機序によって生じる中毒疹と考えられている.

臨床経過

生 or 加熱不十分なシイタケやシイタケの抽出エキスを摂取後,数日~1週間程度で発症する.

躯幹四肢に強い痒みを伴う粟粒大~半米粒大の紅斑・紅色丘疹が播種状 or 集簇性に認められ,一種のケブネル現象として掻破痕に一致した鞭打ち様の線状の浮腫性紅斑(scratch dermatitis)を生じる.
・膨疹を生じない点や色素沈着を残しながら治癒する点が蕁麻疹と違う.
・scratch dermatitisは皮膚筋炎や成人Still病でも生じることがある.

基本的には皮膚病変のみだが,下痢などの消化管症状を合併した報告例も一部に認められる.

診断

問診によってシイタケの摂取歴が明らかであれば,特徴的な臨床像から診断可能.

病理像は,非特異的な表皮の空胞変性と真皮浅層の毛細血管周囲のリンパ球浸潤を認め,ときに好酸球を認めることもある.

パッチテストやプリックテストは症例によって結果に差があるが,一部のパッチテスト陽性例では130~145℃の加熱処理がレンチナンの抗原性の不活性化に有用であると推察されている.

治療

抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬の内服とステロイド外用が主体.
→1~2週間程度で色素沈着を残して治癒する.

症状が強い場合,短期間少量のステロイド内服を必要とすることもある.

タイトルとURLをコピーしました