ロキサデュスタット roxadustat

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お薬手帳

個人的なまとめノートで,医療情報を提供しているわけではありません.
診療は必ずご自身の判断に基づき,行ってください.
当ブログは一切の責任を負いません.

エベレンゾ® 錠20mg/50mg/100mg

HIF-PH阻害薬(腎性貧血治療薬)
2019年11月~透析患者のみ
2020年11月~保存期CKDにも使用可能に.12月より投薬期間制限が解除

使用法

いつでも服用可能であるが,併用注意薬(リン結合ポリマー,多価陽イオンを含有する経口薬剤)があるため,就寝前の内服がおすすめ.
*併用注意薬がある場合は,前後1時間以上あけて服用する.

2~3日に1回の間隔で,週3回内服(月水金 or 火木土).

ESAで未治療

開始用量:1回50mgを週3回内服
最高用量:1回3.0mg/kg

ESAで治療中

開始用量:1回70mg or 100mgを週3回内服(下記参照)
最高用量:1回3.0mg/kg

エリスロポエチン製剤<4500IU/week
ダルベポエチンアルファ<20μg/week
エポエチンベータペゴル≦100μg/4weeks
→1回70mgで開始.

エリスロポエチン製剤≧4500IU/week
ダルベポエチンアルファ≧20μg/week
エポエチンベータペゴル>100μg/4weeks
→1回100mgで開始.

投与量調整

用量調整は1段階ずつ行い,少なくとも4週間は同一用量を維持する.
*投与開始後,用量変更後は,Hb濃度が目標範囲に到達し,安定するまでは週1回から2週に1回程度Hbをチェックする.
*増量後4週以内にHbが急激に上昇(≧2.0g/dL)した場合は速やかに減量・休薬する.

【投与量調整表(1回当たり)】
20mg←→40mg←→50mg←→70mg←→100mg←→120mg←→150mg←→200mg

エビデンス

第二相・第三相研究において保存期CKD,HD,PD患者を対象としたランダム化試験で貧血改善作用が示された.

透析患者における多施設ランダム化試験において,本薬に加えて鉄補充をある群,なし群に分けて観察したところ,両群で貧血改善は観察されたが,鉄補充のない群では達成Hb値は低値に留まった.

第三相試験において,rHuEPO群はCRP高値群でHb値上昇が鈍く,かつ達成度も低く高用量が必要であったが,Roxadustatでは目標Hb値維持に用量はむしろ減少した.

ヘプシジン濃度や血清フェリチンは著減
血清コレステロールも低下

有害事象として,高K血症,高血圧の報告はあるものの,発生数はrHuEPOに比較して少なかった.

国内第Ⅲ相臨床試験(保存期CKD,ESAから切り替え)

P:保存期CKDに伴う腎性貧血334例(前治療薬としてrHuEPO or ダルベポエチンアルファ or エポエチンベータペゴルを使用)
E:ロキサデュスタットに切り替え

主要評価項目(ベースラインからの平均Hb値変化量,投与18週から24週)
・平均Hb値はロキサデュスタット群で11.14g/dL,95%CIが10.0~12.0g/dLの範囲であり,有効性が示された.
・ベースラインからの平均Hb値変化量の最小二乗平均値は,ロキサデュスタット群で0.15g/dL,ダルベポエチンアルファ群で0.22g/dL.
→ダルベポエチンアルファに対する非劣性が検証された.

副次評価項目(Hb値の推移)
投与2週間後の平均Hb値は,ロキサデュスタット群で11.5g/dL,ダルベポエチンアルファ群で10.9g/dL.
両群のHb値はいずれも投与終了時まで目標範囲内10.0~12.0g/dLで推移し,安定したHb値コントロールが示された.

投与量
0週78.0mg,22週46.9mg,48週45.0mg
eGFR<15→0週80.4mg,22週46.3mg,48週46.7mg
eGFR≧15→0週76.7mg,22週47.2mg,48週44.2mg

国内第Ⅲ相臨床試験(保存期CKD,ESA未治療)

P:保存期CKDに伴う腎性貧血100例(前治療なし)
E:ロキサデュスタットを開始

Hb値の推移
投与2週間の平均Hb値は,ロキサデュスタット50mg群が10.31mg/dL,70mg群が10.64g/dLで早期から10.0g/dLに到達し,以降投与24週まで目標範囲(Hb 10~12g/dL)で推移し,安定していた.

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