レストレスレッグス症候群 restless legs syndrome;RLS

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なすび医学ノート

個人的なまとめノートで,医療情報を提供しているわけではありません.
診療は必ずご自身の判断に基づき,行ってください.
当ブログは一切の責任を負いません.

夜間安静時に,火照ったり虫が這ったりするような,何ともいえない異常感覚により,脚を動かしたくてたまらない衝動のために,不眠,特に入眠障害や中途覚醒を引き起こす.
脚を動かすことなどによりその症状は軽快する.

原因

RLSの家族歴,鉄欠乏,妊娠,慢性腎不全,脳血管障害,末梢神経障害が誘因として知られている.

RLSを誘発・増悪させる薬物としては,中枢作用性ドパミン受容体拮抗薬,抗うつ薬などが知られている.

視床下部ドパミン神経系(A11)機能低下による安静時における侵害受容体知覚の抑制不全が考えられている.
→ドパミン神経系の機能低下には,鉄の利用不全が関連している.
→睡眠中の周期性四肢運動障害を高頻度で合併

糖尿病とRLSの関連においては,糖尿病の進行による腎不全がRLSを起こす可能性がある.

病態

症状は,安静時や低活動時に始まり増悪し運動により改善する,夕方or夜間に増悪するという特徴を持つ.
・異常感覚は,深部で感じる不快な感覚で,むずむずする,熱い,深部がかゆい,痛いなど多彩.
・患者は不快感を和らげるために歩行,非常同的な運動を行う.
・下肢の異常感覚のため,入眠困難をはじめとする難治性の不眠や日中に眠気をもたらす.

6割程度に周期性四肢運動(不随意運動)
→中途覚醒や心血管疾患の原因となる場合がある.

診断

国際RLS研究グループによる5項目が用いられる.

鑑別

アカシジア,睡眠関連こむらかえり,末梢神経障害,神経根症,骨関節痛,姿勢による不快感ならびに下肢血行障害などがある.

治療

非薬物治療

睡眠衛生の改善

就寝前にカフェイン,ニコチン,アルコール摂取を控える.
(多くが交感神経を亢進させ,異常感覚を増悪させる可能性がある)

内服薬の確認
→SSRI,三環系抗うつ薬,抗精神病薬などの薬剤がRLS症状を惹起している場合がある.

温浴・冷シャワー,運動やマッサージなどは異常感覚を緩和させることがある.

鉄剤の補充

鉄欠乏性貧血など鉄欠乏が明らかな場合や,血清フェリチン値<50μg/L未満の場合には鉄を補充する.

鉄はドパミン合成に促進的に働く.

薬物療法

週2回以上RLS症状を有する場合やRLSにより日常生活に支障を来たす場合などには,薬物療法の良い適応となる.

ドパミン作動薬(非麦角系)

D2/D3受容体刺激作用.

本邦で保険適応があるのは,プラミペキソールと持続型のロチゴチン.

プラミペキソール 0.125~0.75mg
・腎排泄性にて腎不全患者への投与に注意が必要.

ロチゴチン 2.25~6.75mg

ドパミン作動薬(麦角系)であるL-ドーパは副作用でAugmentation(症状増強)の問題がある.

嘔気・嘔吐,眠気,めまい,疲労感などの副作用に注意が必要.

ガバペンチン

エナカルビル(ガバペンチンのプロドラッグ)300~600mg
・RLSにドパミンアゴニストが効かない場合や副作用出現時の選択薬.

(クロナゼパム)

保険適応外

0.5~1mg

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