腎移植:拒絶反応

医学ノート(なすび用)

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〇拒絶反応は抗体関連拒絶反応とT細胞関連型拒絶反応に大きく分けられている.
・抗体関連拒絶反応のほうが一般的には,臨床上は治療抵抗性であり,腎機能悪化につながりやすい。したがって,早期に診断をすることが必要である.
・病理学的に拒絶反応を診断する基準としてBanff分類がある.
移植腎病理の新たな診断基準:Banff 2013 国際会議結果を基に(pdf)

抗体関連拒絶反応 antibody-mediated rejection;ABMR

〇レシピエントが持っているドナー抗原に対する抗体(donor-specific antibody:DSA)がグラフトに結合することによって引き起こされる液性免疫反応.
→既存の抗ドナー抗体(preformed DSA)による TypeⅠABMR と呼ぶ.

〇移植急性期を過ぎた後に,レシピエントの体内で新たに産生される新生抗ドナー抗体(de novo DSA)が原因となって惹起される免疫反応は,TypeⅡ ABMRと呼ばれている.

発症メカニズム

DSAの血管内皮への結合によって引き起こされる内皮傷害.
①補体活性化(メイン)
②内皮細胞の生存・増殖・防御シグナルへの直接作用,
③白血球を介する炎症誘導

病理

○傍尿細管毛細血管壁(peritubular capillary:PTC)上でのC4d陽性所見,血中の抗ドナー抗体の存在があり,特徴的な急性あるいは慢性抗体関連拒絶反応がある場合に,診断する.

○急性抗体関連拒絶反応の場合は,以下が病理所見として観察される.
1)急性尿細管壊死様所見
2)毛細血管内・糸球体内への好中球,単核球の浸潤または血栓
3)壊死性血管炎像がみられる動脈炎

○慢性抗体関連拒絶反応の場合は,以下が特徴的所見として知られている.
1)糸球体基底膜二重化
2)PTC基底膜肥厚・多層化
3)間質線維化/尿細管萎縮
4)動脈内膜の線維性肥厚

治療

 現在のところ,抑制する治療法はない.
・一般的には,代謝拮抗薬の増量,ステロイドパルス療法,血漿交換療法などが選択される.

Tリンパ球関連型拒絶反応 T cell-mediated rejection;TCMR

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なすび院長

勤務医に疲れ,定期非常勤と投資でなんとかしのごうというひっそり医.
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