red eye
目が赤くなる疾患では,まず結膜の出血か充血かを確実に判別し,結膜下出血であれば専門医の受診は必要なく,経過観察でよい.
なすび専用のまとめノートで,医療情報を提供しているわけではありません.
ちゃんとした正書や情報提供サイトを強く推奨します.
当ブログは一切の責任を負いません.
出血か?充血か?
出血は,血管の破綻により起こっているため「べたっと」赤いのが特徴.
充血は,血管の拡張が起こっていることから,肉眼でも「線状に」赤くなっているのが確認できる.
出血による赤目(結膜下出血)
結膜下出血は,出血が結膜下に貯留した状態であり,目が赤いだけで疼痛や眼脂が出ることはなく,視力低下もみられない.
特発性がほとんどで,自覚症状はないが,出血の量が多く浮腫状だと摩擦による違和感を訴えることがあるくらい.
基本的に投薬は不要で,出血が自然に吸収されるのを待つ.
・出血量によっては完全に吸収されるのに数日~数週間かかることがある.
・必ず自然吸収されるため,心配いらないことを丁寧に説明する.
充血による赤目
簡単に鑑別する方法は,血管収縮剤の点眼.
→結膜炎では充血の軽減や消失がみられる
→毛様充血・強膜充血ではほぼ変化しない.
最も重要なことは,疼痛を伴っているかどうか.
→毛様充血や強膜充血では疼痛を伴う.角膜潰瘍・急性緑内障発作・強膜炎などの重篤な病態を反映している可能性がある(眼科専門医による治療が必要).