個人的なまとめノートで,医療情報を提供しているわけではありません.
診療は必ずご自身の判断に基づき,行ってください.
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レム睡眠期に生じる睡眠時随伴症.
睡眠中に争ったり,逃れようとしたりする.
多くは悪夢に関連した行動異常,夢の行動化が起こり,時に患者自身やベッドパートナーが負傷する場合がある.
疫学
特発性RBDは,中高年の男性にみられる.
原因
二次性のRBDは,脳幹病変や薬剤使用でみられる.
病態
正常では,レム睡眠時に骨格筋緊張は抑制されているが,RBDでは,筋緊張の抑制障害(REM sleep without atonia)が認められる.
診断
夜間の異常行動を来たす疾患の鑑別として,てんかん,夜間せん妄ならびに低血糖を含む代謝性意識障害が挙げられる.
鑑別点として,原則として,RBDの場合は刺激による覚醒は速やかであり,夢の再生が可能.
診断には,睡眠ポリグラフ検査上のREM sleep without atoniaおよびレム睡眠中の行動異常が観察されるか,行動異常のエピソード聴取が必要.
RBDスクリーニング問診票日本版 RBDSQ-J
5点以上でRBD疑い
簡易であり,ある程度精度も高い.