前立腺肥大症

医学ノート(なすび用)

prostatic hyperplasia

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前立腺の良性過形成,かつ,臨床的には①前立腺腫大②下部尿路閉塞③排尿困難や頻尿などの下部尿路症状の3つの要素によって構成される疾患.

疫学

中高年男性に生じる.

本邦ので有病率は,60歳台で6%,70歳台で12%.

危険因子として,加齢,遺伝,メタボリック症候群などが指摘されている.

原因

前立腺腫大による機械的閉塞と,前立腺平滑筋の収縮による機能的閉塞によって生じる.

機械的閉塞

加齢やメタボリック症候群に伴って生じるアロマターゼの活性化

テストステロンはエストラジオールに変換

増加したエストラジオールとテストステロンが協調

前立腺の過形成に関与

前立腺における慢性炎症や血流障害が前立腺組織の増殖に関連するとの報告もある.

機能的閉塞

交感神経の過緊張による前立腺平滑筋の収縮が一因とされる.

加齢に伴い,一酸化窒素/環状グアノシン一リン酸(NO/cGMP)系の作用が低下し,膀胱出口部の弛緩が低下する.
・NO/cGMP系は,排尿時に膀胱頸部や前立腺部尿道が弛緩させる.

診断

問診

下部尿路症状について,病歴,困窮度,排尿時痛,肉眼的血尿の有無などを確認する.

神経因性膀胱に関連する疾患の既往歴や骨盤部の手術歴などについて確認する.

症状質問票

国際前立腺症状スコア(International Prostate Symptom Score;IPSS)が最も用いられる.
→重症度診断,治療効果判定,QOLについての評価が可能.

排尿日誌

頻尿や尿意切迫などの畜尿症状を有する症例では,推奨される.

尿検査

血尿,膿尿の有無を調べる.

尿路感染,膀胱腫瘍,膀胱結石は,前立腺肥大症に類似した症状を呈するため,注意.

血液検査

50歳以上では,血清PSA(prostate specific antigen)値について調べる.

腹部超音波検査

前立腺重量(残尿量と同じ方法で測定可能,正常値20cm3以下)や残尿量について調べる.

膀胱結石や水腎症の有無など尿路のスクリーニングを行う.

治療

行動療法

過活動膀胱症状を有する症例において,体重減少,膀胱訓練,骨盤底筋体操が有用.

薬物療法

α1遮断薬やPDE5阻害薬などが初期治療として有用.

前立腺重量が大きい症例では,前立腺の縮小効果を有する5αレダクターゼ阻害薬が推奨されている.
*PSA値が半減し,前立腺癌の発見が遅れる可能性あり,専門医外の処方は避ける.

初期治療後に持続する過活動膀胱症状を認めた場合,抗コリン薬やβ3作動薬を追加することで症状の緩和を期待できるが,残尿増加や尿閉には注意.

医学ノート(なすび用)
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なすび院長

勤務医に疲れ,定期非常勤と投資でなんとかしのごうというひっそり医.
好きな分野は,糖尿病・腎臓病です!(゚∀゚)

ネット上で念願のなすびクリニックを作るも,今日も改装中で,いつ再開するのやら・・・
勉強好きで,私用に細々とまとめています.

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