尋常性乾癬 plaque psoriasis

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なすび医学ノート

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○鱗屑を伴う紅斑として認められる慢性炎症性皮膚疾患.
○通常寛解と増悪を繰り返す.

疫学

○本邦での有病率は全人口の0.2 %とされる.

病態

メタボリックシンドロームとの関連

○乾癬患者には肥満が多く,インスリン抵抗性を本態とするメタボリックシンドロームとの関連が指摘され,また乾癬の悪化によるTNF-α の上昇自体がインスリン抵抗性を惹起するといわれている.
○IFN-γ ,TNF-α を産生するTh1 細胞と,IL-17A,IL-17F とIL-22 を産生するTh17 細胞が関与していると考えられている.
・TNF-α は乾癬においてNF-κ B の活性化を介して炎症を惹起する.

乾癬性関節炎

○典型的には関節症状は皮疹と同時期,または皮疹が出現した後に発症する.
・15~20%の患者では,関節症状が皮疹に先行する.
・尋常性乾癬の診断が既についている患者なら診断は容易だが,皮疹が遅れて出現する場合は,血清反応陰性関節リウマチとの鑑別が難しい.
・乾癬性関節炎の皮疹は軽いことが多く,髪の生え際,頭髪内,外耳孔,臍部,臀部の割れ目等を詳細に診察しないと見逃すことがある.

IgA腎症

○扁桃病巣感染症の一面がある.
○扁桃摘出術にて,IgA腎症・尋常性乾癬ともに改善する症例もある.

診断

治療

○治療はステロイド,ビタミンD3 の外用やレチノイド,免疫抑制剤の内服,光線療法が主流.
○2010 年には日本においても生物学的製剤としてTNF-α 阻害薬のインフリキシマブやアダリムマブが,2011 年よりIL-12/23p40 阻害薬のウステキヌマブが,2017 年にはIL-17A阻害薬であるイキセキズマブが尋常性乾癬および関節症性乾癬に対する保険承認を受け使用可能となった.

○乾癬の重症度にはPASI スコア,BSA,DLQ1 などがあり,PASI スコア>10,BSA>10%,DLQ1>10 の3 つの基準のいずれかに該当した場合は外用薬よりも積極的な治療導入の適応となる.

○国内外でGLP-1 受容体作動薬のエキセナチドやリラグルチドが乾癬に対して効果を示したという報告が散見される.
・皮膚病巣部のTNF-αを抑制すると考えられている.

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