下垂体腫瘍 pituitary tumor

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なすび医学ノート

個人的なまとめノートで,医療情報を提供しているわけではありません.
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病態

下垂体腺腫

非機能性の下垂体腺腫の場合,他の疾患との鑑別が画像では難しく,病理組織学的な検索が必須となる.

大部分は,良性腫瘍とされているが,clinically aggressive adenomaとされる組織亜型の存在が知られている.

下垂体前葉ホルモンや下垂体前葉細胞の分化に関与する転写因子の発現の有無を免疫組織化学的に検索する必要がある.
・腫瘍増殖能を規定する因子として,Ki-67 labeling indexを記載することとなり,下垂体腺腫の多くはKi-67 labeling index 1~2%程度.

TSH産生下垂体腺腫 TSHoma

非常に稀であるが,臨床的にはTSH不適合分泌症候群として発見されることが多く,甲状腺ホルモン不応症との鑑別が困難なケースがある.

薬物治療として,ソマトスタチン受容体作動薬であるランレオチドが本邦で保険収載され,治療薬として承認された.

プロラクチノーマ

原因として胚細胞性変異は知られていたが,体細胞変異は長らく不明であったが,SF3B1遺伝子変異が19.8%に同定された.

クッシング病

転移

・転移経路としては,血行性,頭蓋骨からの直接浸潤,髄膜播種があるが,血行性転移が一番多い.
・頭蓋内転移性腫瘍の0.4%,外科的治療が行われた下垂体腫瘍患者の1%,剖検例の5%の患者で認められる.
・原発巣としては,肺癌が最も多く(36.8%),乳癌が22.9%,腎癌が7%,消化器癌が6.5%,甲状腺癌は2%と本邦の報告がある.

症候

症状

・視野障害
・複視
・頭痛
・意識障害
・嘔気,嘔吐
・食欲低下
・尿崩症

画像

下垂体MRI

鞍隔膜や第三脳室の漏斗陥凹に進展するダンベル型が,下垂体転移に特異的な所見.

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