静脈硬化性大腸炎 phlebosclerotic colitis

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なすび医学ノート

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大腸から還流する壁内及び腸間膜静脈分枝の血管壁に石灰化を来す慢性虚血性疾患.

病変部大腸の静脈に石灰化を来す慢性虚血性の稀な疾患.

注腸検査所見が通常の虚血性大腸炎と酷似するものの,その臨床経過や好発部位,内視鏡所見などがまったく異なる.

疫学

中高年の女性に好発

原因

腸管内刺激物の存在や血栓性静脈炎,腸管内圧の亢進,血液凝固能亢進,動脈硬化症,肝硬変/門脈圧亢進症など静脈圧の亢進などの関与が推定されている.

病態

最大の特徴は病変部大腸の壁内~腸間膜内の静脈に石灰化が観察される.
・初期には盲腸や上行結腸に限局性にみられる石灰化が,経過とともに次第に肛門側に進展する特徴をもつ.
・小腸や上部消化管には異常がみられない.

症候

症状

腹痛,便秘,下痢,嘔吐などの症状で発症することが多い.

腹部CT

CTで腸管膜内の脈管に一致して石灰化が認められ,時に線状の石灰化も見られる.

分布は大腸壁内から近傍の脂肪織内というかなり末梢レベルの静脈内が主であり,門脈など太いレベルにまで連続して見られることは稀.

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