眼虚血症候群 ocular ischemic syndrome;OIS

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なすび医学ノート

個人的なまとめノートで,医療情報を提供しているわけではありません.
診療は必ずご自身の判断に基づき,行ってください.
当ブログは一切の責任を負いません.

○内頚動脈が狭窄もしくは閉塞することで,第1 分枝である眼動脈への血流が低下して多彩な眼症状を生じる.

疫学

○発症率は毎年100 万人あたり7.5例と推計され,比較的稀.
○片眼性が多いが,20 %で両眼性にみられる.

病態

○頚動脈解離や巨細胞性動脈炎,外傷などでも生じることがあるが,原因の多くは粥状動脈硬化.
・初老から高齢の男性に多く,危険因子として糖尿病や高血圧症,脂質異常症などがあげられる.
○眼動脈血流の逆流がみられることがある.これは眼球から眼窩先端部の内頚動脈へ血流が逆流することで,眼動脈が頭蓋内血流への側副血行路として機能しているためと考えられる.

診断

○しばしば糖尿病網膜症や網膜中心静脈閉塞症との鑑別に苦慮する.
○眼虚血症候群と糖尿病網膜症は同時に存在することがあるため,左右差のある糖尿病網膜症や一過性の視力低下を認める糖尿病患者では本疾患の存在を考慮する.

治療・予後

○視力予後は不良であり,1 年後の矯正視力は58 %で指数弁以下とされている.
○CEA やCAS といった外科的治療を行えば,頭蓋内血流および眼動脈血流が速やかに改善する.
・こういった直達術が不可能な病変の場合,STA-MCA 吻合術が頭蓋内血流や神経症状の改善に有用である.

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