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原因
これまでは原因としてはリウマチ性がほとんどであったが,近年はリウマチ熱の減少に伴い,弁輪の高度石灰化を伴う変性MSの頻度が増加している.
病態
原因によらず,左房拡大と左房圧上昇が主であり,肺高血圧症をきたしやすい.
周術期の管理
1)左房圧の過度な上昇を防ぎ,心拍出量が維持できる程度に輸液を行うことが肝要.
2)洞調律症例が心房細動化した際には,電気的除細動を考慮する.
3)左心耳内血栓が好発するため,たとえ洞調律であっても術前抗凝固療法は必須.
4)有意狭窄のないMS(弁口面積>1.5cm2)や無症状および肺高血圧非合併例(肺動脈収縮気圧<50mmHg)の場合は,安全に非心臓手術を行うことが可能.
5)有症状や肺高血圧合併症例(肺動脈収縮気圧>50mmHg)では,非心臓手術が高リスクの場合,術前に経皮的僧帽弁裂開術(percutaneous transluminal mitral commissurotomy;PTMC)を考慮する.
歯科治療時のIE予防
中等度リスク
予防的抗菌薬投与が提案される.