ミネラルコルチコイド受容体関連高血圧(MR関連高血圧) Mineralocorticoid receptor-associated hypertension

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なすび医学ノート

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肥満な糖尿病などの生活習慣病を背景としたミネラルコルチコイド受容体(MR)の病的な活性化による高血圧

分類

高アルドステロン血症を伴うMR関連高血圧

MR拮抗薬が効果的な高血圧症
血漿レニン活性と比べて相対的に血漿アルドステロン濃度高値(通常≧150pg/mL)

リガンドである血漿アルドステロン濃度の上昇に起因する.

原発性アルドステロン症
アルドステロン関連高血圧

アルドステロンブレイクスルー現象
アンジオテンシン変換酵素阻害薬やアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬の長期投与により,アルドステロン産生は低下するが,半年後以降に一旦低下したアルドステロンが再上昇する.

糖尿病
1)アルドステロンは骨格筋におけるインスリンシグナルやグルコースの取り込みを阻害し,インスリン抵抗性を惹起する.
2)高インスリン血症はアルドステロン合成を刺激し,治療抵抗性高血圧の原因となる.

肥満
・肥満者から採取した脂肪細胞から脂肪細胞由来アルドステロン分泌因子の分泌が認められる一方,アルドステロンは脂肪細胞の分化を促進するため,悪循環を形成する.

閉塞性睡眠時無呼吸症候群

睡眠障害(睡眠不足,不眠,交代勤務)

正常アルドステロン濃度のMR関連高血圧

MR拮抗薬が効果的な高血圧症
正常血漿アルドステロン濃度(MRが直接的に活性化)

リガンド濃度の上昇を伴わない

・肥満
・糖尿病
・慢性腎臓病
・多嚢胞性卵巣症候群

MR遺伝子発現量の増加

脳梗塞
糖尿病
CKD

MR感受性の亢進

酸化ストレス
神経変性疾患

MRの安定化

高浸透圧刺激
炎症性サイトカイン血症(EGF,アンジオテンシンⅡ,レプチンなど)
高血糖

その他の因子によるMR活性化

食塩過剰摂取(Rac1によるMRの核移行の促進)

MR遺伝子の活性化変異

妊娠高血圧症候群

治療

血漿アルドステロン濃度が高値

MR拮抗薬が第一選択

降圧効果が不十分な場合にはCa拮抗薬,利尿薬,RA系阻害薬を追加.

血漿アルドステロン濃度が正常

Ca拮抗薬,RAS阻害薬が第一選択薬となる.
・慢性的な投与はアルドステロンブレイクスルー現象が起こる可能性があり,MR拮抗薬の積極的な投与を検討する.

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