リンパ節腫大 lymphadenopathy

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なすび医学ノート

リンパ節腫脹

個人的なまとめノートで,医療情報を提供しているわけではありません.
診療は必ずご自身の判断に基づき,行ってください.
当ブログは一切の責任を負いません.

疫学

高齢になればなるほど,腫大リンパ節が悪性である頻度が増加する.
・生検したリンパ節の検討では,40歳以上の場合,悪性腫瘍・肉芽腫の頻度が40歳未満の約20倍だったと報告.

鑑別疾患

炎症性腫脹

限局性腫脹

急性細菌感染症(黄色ブドウ球菌),せつ,皮膚科膿創

結核,梅毒,野兎病,真菌症,猫ひっかき病

サルコイドーシス

全身性腫脹

伝染性単核症,麻疹,風疹,伝染性単核症,流行性耳下腺炎

全身性皮膚炎症

AIDS

腫瘍性腫脹

悪性リンパ腫(non-Hodgkinリンパ腫,Hodgkinリンパ腫)

白血病

悪性腫瘍リンパ節転移

アレルギー性・膠原病

血清病,薬剤アレルギー

全身性エリテマトーデス,慢性関節リウマチ

内分泌疾患

甲状腺機能亢進症

副腎機能低下症

リポイド沈着性腫脹

Hand-Schuller-Christian病

Gaucher病,Niemann-Pick病

問診

免疫不全の有無

HIV感染者→リンパ腫発症のリスクが高い.

薬剤

生物学的製剤・メトトレキサート・免疫抑制薬・ワクチン接種後

背景疾患

関節リウマチ,炎症性腸疾患,乾癬,乾癬性関節炎,SLE,その他の自己免疫疾患

診察

腫大リンパ節の長径が2.0cm以上,腫大の持続期間が4~6週間超えると悪性の可能性が増加し,生検を考慮する.

悪性リンパ腫の典型的症状は,圧痛がなく,表面平滑で弾性硬,可動性良好.

画像検査

画像検査単独で診断をしないことが重要!
あくまでも診断の一助とし,症状・経過・他の検査結果などを統合して判断する.

超音波検査(エコー)

腫瘤がリンパ節であるのか否か

リンパ節の構造が保たれているか
内部に壊死を伴わないか
血流はどうか

手技は比較的簡便で,放射線も用いないため無侵襲.

コンピュータ断層撮影(CT)

一度の検査で全身を検索することが可能.

病変の分布,大きさ→それが腫瘍らしいか?

組織の採取を行うなら,どの病変を選択するか

腎機能低下やヨードアレルギーなど支障となることがなければ,より詳細な評価ができる造影CTを撮影することも検討する.

陽電子放出断層撮影 position emission tomography;PET

FDG-PETは,フルオロデオキシグルコース(flurodeoxyglucose)をフッ素の放射性同位元素である18Fで標識した 18F -FDGを用いた核医学検査.

悪性リンパ腫を含む悪性腫瘍は,正常の臓器・組織に比べ糖代謝が亢進しているため,腫瘍細胞に18F-FDGを取り込ませ,放出される放射線を検出する.
→活動性の高いリンパ腫ほど,高い集積度(standardized uptake value;SUV値)を示す.

コントロール不良な糖尿病を合併すると正確な評価が困難となるため,予め厳格な血糖コントロールを行う必要がある.

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