リステリア Listeria

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なすび医学ノート

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Listeria属細菌は,非抗酸性で莢膜をもたないβ溶血性の好気性・通性嫌気性の小さな無芽胞グラム陽性桿菌.

特徴的な回転運動をする.

世界中で,環境中ならびにヒト,ヒト以外の哺乳類,鳥類,クモ類,および甲殻類の腸管内に分布しており,ヒトにおける主な病原体はL. monocytogenes

Listeria monocytogenes

通性嫌気性のGPRであり,人畜共通感染症の原因菌.

血液寒天培地で容易に発育するが,特徴的なのは,30~37℃の至適発育温度だけではなく,0~4℃の冷蔵培地でも発育する.
→乳製品をはじめとする生鮮食品を介した感染の報告が多い.

腸炎の起因菌として有名ではあるが,高齢者においては,髄膜炎や菌血症を含め,重症感染症の報告もあり,患者の70%が易感染性宿主であったとの文献報告もある.

Listeria monocytogenesによるIEでの消化管腫瘍の合併率は50%と非常に高く,積極的に消化管腫瘍検索を推奨すべき.

治療は,一般的にはABPCが第一選択とされる.

in vitroの動物実験において,ABPCとGMのシナジー効果によりT細胞機能改善が得られ,髄膜炎及びIEでは治療薬として推奨されている.

治療期間としては,脳炎及び脳膿瘍で6週間,IEで4~6週間,髄膜炎で3週間,菌血症では2週間の抗菌薬加療を推奨している.

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