レジオネラ肺炎 Legionella pneumonia

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なすび医学ノート

個人的なまとめノートで,医療情報を提供しているわけではありません.
診療は必ずご自身の判断に基づき,行ってください.
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レジオネラはグラム陰性好気偏性細胞内寄生桿菌で,市中肺炎・院内肺炎の重要な原因になる.

典型的には水or土壌に由来するエアロゾルを吸入することで感染し,潜伏期間は2~10日(中央値4~6日).

日本では4類感染症に指定されている.

疫学

2018年の報告件数は2130,素罹患率は1.68と増加傾向.

肺炎の原因の1~10%を占める.

入院患者の47%で中等度/重症肺炎を呈し,18~44%がICU入院が必要で,致命率は三次医療センターでも1~20%に及んだと報告されている.

病態

・体内での主要なレジオネラ感染の制御方法はTh1細胞介在免疫であり,先天的な免疫システムにより引き起こされたマクロファージ活性は感染排除に重要な役割を果たす.
・感染した肺胞マクロファージにより生成されたサイトカインは好中球の補充とナチュラルキラー細胞のIFNγの生成促進に重要で,肺内での殺菌に必要.
→液性免疫反応は宿主防御において重要な役割を果たさないため,細胞性免疫が感染コントロールに最も重要.

免疫抑制,特に細胞性免疫不全はレジオネラ感染のリスク因子.
→後天性免疫不全症候群(AIDS),血液悪性疾患,糖尿病,固形臓器移植,tumor necrosis factor-alpha(TNFα) inhibitors,抗CD52薬,喫煙(現在・過去),慢性呼吸器疾患,心血管疾患,末期腎不全,男性,アルコール常用者

症候

βラクタム単独で治療し難治性の肺炎

症状

発熱,咳,呼吸苦を含み,発熱と全身倦怠感は咳嗽の出現に先行することが多い.

悪心,嘔吐,下痢のような消化器症状.

血液検査

低Na血症

肝酵素上昇

CRP>10mg/dL

レジオネラ検査

・中等度~重症市中肺炎 or 入院を要する市中肺炎
・レジオネラ感染の可能性があるor判明している市中肺炎or院内肺炎患者(アウトブレイク中など)
・免疫不全患者(レジオネラ肺炎,重症の高リスクの場合)

一般の血液寒天培地で培養されない.

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