鉄欠乏症 iron deficiency

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なすび医学ノート

個人的なまとめノートで,医療情報を提供しているわけではありません.
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鉄欠乏症は,微量元素欠乏症のなかで最も頻度が高い.

病態

(感染症)

感染症に対する影響は少ないと考えられている.

基礎研究において,鉄欠乏は,細胞性免疫の減弱,好中球の殺菌能低下,NK細胞の活性低下につながるとされているが,臨床的に鉄欠乏で感染性疾患が増加するかについては,明確になっていない.

治療

鉄剤

鉄過剰投与に注意

貧血に対して静注鉄剤を過剰投与すると,感染症発症リスクが高まるため,頻回に鉄剤静注や輸血を実施する症例では,フェリチン値のフォローが必要.

静注鉄剤や頻回輸血により鉄過剰状態となると,
1)菌血症のリスクが高くなる.
2)Listeria monocytogenes,Vibrio vulnificus,Yersinia enterocoliticaなど,主に細胞内寄生菌による感染症のリスクが増加することが報告されている.

鉄は,ほぼ全ての生物の生存と増殖に不可欠な微量元素であるが,病原微生物もそれを利用するため,病原性や増殖能が刺激される可能性が指摘されている.

鉄過剰状態においては,単球の貪食能低下が起きることも指摘されている.

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