高血圧症 減塩

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なすび医学ノート

個人的なまとめノートで,医療情報を提供しているわけではありません.
診療は必ずご自身の判断に基づき,行ってください.
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減塩目標は6g/day未満

・減塩による降圧を検討した185件の介入試験のメタ解析では,尿中食塩排泄量で平均11.8g/日から3.9g/日への減塩により,高血圧者の血圧が5.51/2.88mmHg低下し,アジア人のサブ解析でも7.75/2.68mmHgの降圧が得られた.
・PURE研究を含む4試験の統合解析では,食塩摂取量と脳心血管病イベント,全死亡との間にJカーブ現象を認めており,過度の減塩が有害である可能性を否定できない(単回のスポット尿の推定値を用いている).
・観察開始時に複数回の24時間畜尿による測定を行い,長期予後を検討した報告では,食塩摂取量と全死亡との間に直線関係を認めている.

○2020年から「日本人の食事摂取基準」が改訂され,塩分摂取目標量が0.5g下がり,男7.5g未満,女6.5g未満になる.

○減塩の降圧効果→DASH-Sodium,TONEなどの介入試験で証明

塩分計算

○食塩摂取量(g)=Na量(mg)×2.54÷1000
○食塩1g=Na量 約400mg

1日塩分摂取量の測定

■推定1日塩分摂取量検査(随時尿検査)
○随時尿ナトリウム(Na)値・尿中クレアチニン(Cr)・身長・体重・年齢を計算に用いる[田中の式]
24時間Na排泄量(mEq/日) =21.98×[随時尿Na(mEq/L)/随時尿Cr(mg/dL)÷10×24時間尿Cr排泄量予測値(mg/日)]^0.392
・24時間尿Cr排泄量予測値(mg/日)=体重(kg)×14.89+身長(cm)×16.14-年齢×2.04-2244.45
・24時間蓄尿量と24時間蓄尿中ナトリウム値を計算式に用いる
・摂取食塩量(g/日)≒尿中Na排泄量(mEq/日)×0.0585
・摂取Na量(g/日)≒尿中Na排泄量(mEq/日)×0.023
*随時尿の中でも夕食前の尿サンプルを使ったものが24時間の食塩排泄量と最も相関があった.
*利尿薬は連日服用すると,ナトリウムバランスがマイナスになるのは投与開始後数日までで,1週間もするとナトリウムバランスはおおよそプラスマイナスゼロになる.内服開始後,1週間以降であれば,使える.

■ユリンメートP検査(24時間蓄尿検査)
塩分摂取量=尿中ナトリウム(mEq/L)×尿量(L)/17
・24時間蓄尿で尿量報告・尿中ナトリウムが必要

ポイント

加工食品は控える

漬物や練り製品には多くの食塩が含まれている.

麺類の汁は残す

うどんやラーメンなど,汁まで飲むと1食で4g以上の塩分を摂ることになる.

汁物は1日1杯以下に

お椀1杯で約2gの塩分が含まれている.
・汁物の回数を減らす.
・具沢山にしてから汁の量を減らす.

だしの旨味を利用

煮干し,かつおぶし,昆布などの天然のだしを利用する.
・カリウムが高い人は昆布だしに要注意.
・インスタントの素は食塩が無添加のものを選ぶ.

酸味や香辛料,香味野菜を効果的に活用

○酢などの酸味
○胡椒や七味などの香味料
○シソやにんにくなどの香味野菜

かけるよりつける習慣を

調味料はかけるより小皿にとって,つけて食べる.

表面に味をつけ,煮詰めすぎないように

○煮詰めすぎると調味料が中までしみ込んで,食塩を多くとってしまう.
→食材がある程度軟らかくなってから調味料を入れ,表面のみ味をつける.

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