高血圧症 生活習慣

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なすび医学ノート

個人的なまとめノートで,医療情報を提供しているわけではありません.
診療は必ずご自身の判断に基づき,行ってください.
当ブログは一切の責任を負いません.

複合的な生活習慣の修正はより効果的.

高血圧症 減塩
減塩目標は6g/day未満・減塩による降圧を検討した185件の介入試験のメタ解析では,尿中食塩排泄量で...

食事パターン

野菜・果物を積極的に摂取し,飽和脂肪酸・コレステロールの摂取を控える.
多価不飽和脂肪酸や低脂肪乳製品の積極的摂取も推奨される.

1)KはNaの血圧上昇作用に対して拮抗的に作用する.
・目標値はK 3000mg/日以上と積極的な摂取を推奨

DASH食 Dietary Approach to Stop Hypertension

現代の食事で不足しがちな成分であるK,Mg,Ca,Mg,植物繊維,良質蛋白質を多く含み,逆に脂肪,コレステロール,飽和脂肪酸を減らした複合的な食事プラン.
減塩を組み合わせるとDASH-sodium食

降圧効果は主に利尿作用に基づいている.

Kを多く含む食材:バナナ,トマト,ジャガイモなど
Mgを多く含む食材:昆布,ヒジキ,ワカメなどの海藻類,大豆,ゴマなどの豆類
Caを多く含む食材:牛乳,いわし煮干し,干しエビなど

適正体重の維持

BMI<25kg/㎡未満を維持

1)高血圧発症リスクについて,BMI<20kg/㎡を1とするとBMI 25.0~29.9kg/㎡で1.5~2.5倍と推定されている.
2)若年期から中高年にかけての体重増加が大きい者で高血圧発症が多い.
3)内臓脂肪の過剰蓄積は,糖・脂質代謝異常や脂肪組織アンジオテンシノーゲン発現増加やインスリン抵抗性を介して血圧を上昇させる.
4)減量の降圧効果は,メタ解析において体重1.0kg減少につき収縮期血圧は約1.1mmHg,拡張期血圧0.9mmHg低下と推定されている.

運動

軽強度の有酸素運動(動的および静的筋肉負荷運動)を毎日30分,または週180分以上行う.

1)有酸素持久性動的運動療法の降圧効果は,多くのメタ解析の結果より確立されている.
→収縮期血圧2~5mmHg,拡張期血圧1~4mmHgの低下が期待できる.
2)血圧低下のみならず,体重・体脂肪・ウェスト周囲長の減少,インスリン感受性の改善,2型糖尿病発症抑制,血清脂質の改善,骨格筋量維持,関節疾患予防・改善,酸素摂取量増大による持久体力増加,メンタルヘルス不調の一次予防,認知症予防などの報告がある.
3)速歩,ステップ運動,スロージョギング,ランニングのような有酸素持久性動的運動が推奨されている.
4)血圧は一時的運動直後から約4~5mmHg低下し,その後22時間くらい降圧効果が持続し,急性運動後の血圧低下度は慢性運動後に得られる降圧度と相関するという報告もある.
5)持久的動的運動だけでなく,レジスタンス運動やストレッチ運動を補助的に組み合わせると,骨格筋量維持に有効で,骨粗鬆症・腰痛・膝痛の防止や関節の可動域や機能の向上が期待できる.
6)運動療法の対象者は,Ⅱ度高血圧以下の血圧値で脳心血管病のない高血圧患者(Ⅲ度高血圧を超える血圧の場合は降圧後に運動療法を開始する).

節酒

エタノールとして,男性20~30mL/day以下(おおよそ日本酒1合,ビール中瓶1本,焼酎半合,ウイスキーダブル1杯,ワイン2杯に相当),女性はその約半分の10~20mL/day以下に制限する.

1)飲酒習慣は血圧上昇の原因となる.
・単回摂取は,数時間持続する血圧低下につながるが,長期に続けると血圧は上昇に転じる.
・ABPMでは,節酒により朝や日中の血圧は低下するが夜の血圧はむしろ上昇し,平均血圧の変化は小さい.
2)大量の飲酒は,脳卒中・アルコール性心筋症・心房細動・夜間睡眠時無呼吸などを引き起こすだけでなく,癌の原因となり死亡率を高める.
3)心筋梗塞については,少・中等量の飲酒者では非飲酒者に比べてリスクが低い.
4)脳血管障害に関しては,出血性脳卒中はアルコール摂取量に伴い直線的に増加し,虚血性脳卒中とアルコール摂取量の関係はJ型という報告が多い.

禁煙

禁煙の治療・指導と受動喫煙の防止に努める.

1)喫煙の急性効果として交感神経活動の亢進,酸化ストレス増大,血管収縮が認められ,慢性的な効果として動脈硬化が報告されている.
2)禁煙後の血圧管理においては,食生活の変化などに伴う体重増加に注意
3)喫煙は,高血圧を介してだけでなく,直接,脳心血管病の発症リスクを増加させるのみならず,癌や呼吸器疾患などの独立した危険因子.

季節による血圧変化

1)寒冷が血圧を上げ,冬季には血圧が高くなる.
2)脳心血管疾患による冬季の死亡率は,暖房や防寒の不十分な場合ほど高くなる.
→冬季の暖房に配慮

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