糖尿病合併高血圧 hypertension in patients with diabetes mellitus

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なすび医学ノート

個人的なまとめノートで,医療情報を提供しているわけではありません.
診療は必ずご自身の判断に基づき,行ってください.
当ブログは一切の責任を負いません.

1)糖尿病患者における高血圧の合併率は,非糖尿病患者に比べ約2倍高く,高血圧患者における糖尿病の合併率は2~3倍高い.
2)2型糖尿病と高血圧は,肥満やインスリン抵抗性状態を共通の背景因子とする場合があり,メタボリックシンドロームを構成する主要因子となる.

治療

降圧目標は診察室130/80mmHg未満,家庭125/75mmHg未満

J-DOIT3研究での日本人における達成血圧130mmHg未満での脳心血管病発症抑制効果を根拠としている.
→強化療法群(123/71mmHg)は従来療法群(129/74mmHg)に比較して,脳卒中58%,冠動脈疾患は14%減少しており,脳卒中では降圧の程度に比例して有意に発症率は低下していた.

生活習慣の修正・血糖管理と同時に降圧治療を開始

血圧 140/90mmHg以上

降圧薬を開始する.

血圧 130-139/80-89mmHg

○生活習慣の修正で降圧が見込める場合は,生活習慣の修正による降圧を1ヵ月を超えない範囲で試み,血圧130/80mmHg以上なら,臨床的に高血圧と判断し,降圧薬を開始する.

腎症がある場合(微量アルブミン尿あるいは蛋白尿

ARBまたはACE阻害薬

腎症がない場合

ARB,ACE阻害薬,Ca拮抗薬,利尿薬(少量のサイアザイド)

JSH2019より変更となり,選択肢が幅広くなった.
・RA系阻害薬と他剤の比較において,心血管疾患発症,心血管死亡,全死亡をアウトカムとした場合のいずれにおいても差がないことを示された.

NCBI - WWW Error Blocked Diagnostic

1)利尿薬,β遮断薬はインスリン感受性を低下させ,トリグリセリドを上昇させると報告されている.
2)β遮断薬は低血糖症状を自覚しにくくする.
3)α遮断薬は,糖・脂質代謝改善作用はあるが,臓器保護のエビデンスは明らかなでない.

動脈硬化性冠動脈疾患,末梢動脈疾患合併症例においては,降圧に伴う臓器灌流低下に対する十分な配慮が必要であり,病院以外での家庭血圧や自由行動下血圧による血圧評価などを積極的に行う.

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