成長ホルモン growth hormone;GH

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なすび医学ノート

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成長ホルモン growth hormone;GH

GH基礎値は上昇するが,脈動的分泌のため,健常人でも空腹・睡眠・運動・ストレス等の刺激により最大20~30μg/L以上まで上昇しうる.
・健常成人の早朝空腹時血中GH値(基礎値)は概ね1.0ng/mL以下で,日内変動がある.

先端巨大症ではGH基礎値は大多数が2.5ng/mL以上を示し,腫瘍からの自律性GH分泌のため,日差変動や日内変動が小さくなる.

成長ホルモンの作用のほとんどは肝臓でのIGF-1産生を介した間接的なものだが,特に代謝に関しては単独で直接的に作用することがある.

下垂体腺腫の直接産物

臨床症状と弱い相関

加齢性の成長ホルモン分泌の低下はソマトポーズ(somatopause)と呼ばれる.
→加齢に伴う骨格筋量や骨量の減少をまねき,身体活動量とエネルギー消費量を低下させる.

慢性腎不全では成長ホルモン値は高値となる.
・GHの腎でのクリアランス低下と,GH分泌刺激作用を有するグレリンの腎クリアランス低下によりGH分泌が刺激されることによる.

成長ホルモンの分泌を促進・抑制する因子

促進
睡眠,運動,低血糖(インスリン),ストレス,アルギニン(アミノ酸),グルカゴン,ドーパミン,エストロゲン,GHRH

抑制
高血糖,血中遊離脂肪酸の増加,ソマトスタチン

IGF-1(insulin-like growth factor-1)

旧称ソマトメジン-C,Sm-C(somatomedin-C)

70個のアミノ酸からなるポリペプチドで,骨及び骨以外の体細胞における成長ホルモン(GH)の成長促進作用を仲介する因子のひとつ.

血中では大部分が結合タンパクと結合しており,GHに比べ血中半減期が長い.

IGF-Ⅰは肝臓,軟骨細胞,筋肉,腎臓など生体内の多くの組織で産生され,その局所で増殖因子として作用する.

IGF-1は健常者の年齢,性別基準範囲に照らして判定する.
・GHと異なり,日内変動がなく,GHの総分泌量を反映するため,ワンポイント採血での診断特異性はGH測定より高い.

臨床的にはGHの分泌異常を反映するため,末端肥大症や下垂体性巨人症で高値を示し,下垂体機能低下症や下垂体性小人症で低値を示す.日内変動がなく,基礎値が安定しているため,これら疾患の鑑別及び治療効果の判定に有用である.

臨床症状と強い相関を示す.

栄養状態,肝機能,甲状腺ホルモン,妊娠などの影響

生理的作用

成長促進:小児においてはこれが主な作用.成長板における軟骨細胞の分化

インスリン抵抗性惹起

脂肪分解,内臓脂肪の蓄積防止

骨リモデリング刺激

筋肉蛋白同化

塩分貯留促進

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