グリコアルブミン glycosylated albumin;GA

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なすび医学ノート

個人的なまとめノートで,医療情報を提供しているわけではありません.
診療は必ずご自身の判断に基づき,行ってください.
当ブログは一切の責任を負いません.

グルコースとアルブミンが非酵素的に結合して生成される糖化蛋白.
血清で測定できる.

アルブミンの生理的半減期が約17日.
→HbA1cに比べ,より現在に近い過去1ヵ月の平均血糖値を反映.

短期間の血糖値変動の指標としても有用.
・GA/HbA1c≧2.8→血糖の日内変動が大きい
・GA/HbA1cが大きいと,認知症や動脈硬化のリスクがあがるという報告もある.

HbA1cの異常低値で発見されることが多いヘモグロビン異常症に対しでも,HbAlcに代わる血糖コントロール指標としてGAは有用.

有効なケース

短期あるいは厳格なコントロールが要求される際に使用されることが多い.

・糖尿病患者に対し新たな治療を開始した際の評価
・外科手術を行う前の血糖コントロール状態把握
・妊娠時の血糖コントロール
など

保険適応

HbA1c,GA,1,5AGの3項目のうち,どれか1項目を月1回測定できる.

以下の場合は,3項目のうち2項目まで可
1)1型糖尿病
2)妊娠糖尿病(月2回までOK)
3)経口糖尿病薬を開始して6ヵ月以内
4)インスリン療法を開始して6ヵ月以内

評価法

合併症がなく血糖コントロールが安定している糖尿病患者ではGA/HbA1c比は約3.

HbA1cへの換算式

HbA1c=(GA÷4)+2.2

HbA1c値(JDS)=GA÷3

NGSP値に変換する場合は+0.4

アルブミン補正グリコアルブミン

adjGA(%)=GA(%)×19.2/(0.432×S-Alb+4.81)

ネフローゼ症候群などのアルブミン異化亢進している病態で有効.

NCBI - WWW Error Blocked Diagnostic

留意点

アルブミンの血中半減期が変動する病態に影響される.
検体の保存条件も影響を与える.採血後常温放置すると非酵素的糖化が進み,見かけ上高値となる可能性がある.
共存物質の影響として,溶血検体ではヘモグロビンの酸化作用によって負誤差を生ずる.
アスコルビン酸(ビタミンC)は還元作用によって正誤差を与えるため, ビタミン剤投与中の患者では注意を要する.

GA値自体は,体格(BMI or 肥満)と負の相関にある.

国内での標準化に採用しているHbA1cのNGSP値では,A1c値にnon-glycated Hbを含むため,高血糖に曝露するほど,GAの増加に対しA1c値の増加が相対的に少なくなってしまう.
→HbA1cが大きくなればなるほど,相対的にGAが大きくなる(GA/HbA1c比が大きくなる).

GA/HbA1c比が低値

・急激な血糖コントロール改善
・食後高血糖の是正
・ステロイド治療
・高度肥満(高インスリン血症によるアルブミンの血中半減期が短縮)
・甲状腺機能亢進症(アルブミン代謝が亢進)
・ネフローゼ症候群・重度熱傷・腹水・腹膜透析(アルブミンの体外喪失が増加)
・蛋白制限(アルブミン異化亢進)

GA/HbA1c比が高値

・急激な血糖コントロール悪化
 1型糖尿病
 1型糖尿病の急性増悪
 劇症1型糖尿病
・胃切除後
・低栄養状態/高度痩せ(アルブミンの量的不足)
・感染症
・出血性貧血
・溶血性貧血
・腎不全およびエリスロポエチン治療時
・慢性肝疾患・肝硬変(アルブミン産生低下)
・甲状腺機能低下症(アルブミン代謝が遅延)

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