血糖変動 glucose profile

スポンサーリンク
なすび医学ノート

個人的なまとめノートで,医療情報を提供しているわけではありません.
診療は必ずご自身の判断に基づき,行ってください.
当ブログは一切の責任を負いません.

血糖日内変動 daily glucose profile

食後高血糖(グルコーススパイク)

○食後の急峻な血糖上昇は,酸化ストレスや炎症性サイトカインの上昇などを介して血管内皮細胞が障害されることが一因として考えられている.Diabetes Metab Res Rev 2000;16:125-132
○高TG血症や高LDLコレステロール血症の亢進
○血液凝固能の亢進

○2型糖尿病を長期に渡り観察し,食後高血糖が心血管疾患の独立した危険因子である. Diabetes Care 2011;34:2237-2243
○食後高血糖の是正が心血管疾患の一次予防に有効である(STOP-NIDDM).JAMA 2003;290:486-494
○食後高血糖の是正は心血管疾患の二次予防に有効ではない(HEART2D,NAVIGATOR).Diabetes Care 2009;32:381-386 N Engl J Med 2010;362:1463-1476

暁現象 dawn phenomenon

健常人の基礎インスリン分泌は深夜から午前3~4時頃が最も低値であり,この時間帯から早朝にかけてのコルチゾールなどの血中レベル上昇,入眠時の成長ホルモンの分泌の影響により血糖値が高値になる.
→朝のインスリン需要増加に対応できなければ,朝食前に向けて急激な血糖値の上昇を来すことがあり,これを暁現象と呼ぶ.

基礎インスリン分泌が高度に障害された1型糖尿病においては,夕食前や就寝前に投与された中間型インスリン皮下注射でこの夜間から早朝の基礎分泌パターンを再現することが現実的に困難であるため,暁現象が起きやすい.

Somogyi効果

夜間の基礎インスリン注射量が過剰であると,自覚・無自覚を問わず,一過性の低血糖を惹起する.
→低血糖に対して分泌された拮抗ホルモンが翌朝のインスリンレベルの低下と重なりあって高血糖を招来することをSomogyi効果と呼ぶ.

1型糖尿病における血糖コントロール,とりわけ早朝空腹時血糖の不安定性の原因となることが多く,これらを回避するような至適な基礎インスリン補充が翌日の血糖管理全体を左右する重要な鍵となる.

かくれ高血糖

治療介入して空腹時血糖を目標値まで低下させたとしても,食後の高血糖が一部残存し,HbA1cが目標値に到達できていない状態.

経口血糖降下薬で血糖コントロールが不良な日本人2型糖尿病患者を対象に基礎インスリン製剤を使用した試験では,35.6%に「かくれ高血糖」であったことが報告されている.

血糖日差変動 glucose instability

タイトルとURLをコピーしました