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一般に,排尿の回数が起床から就寝までで8回以上,就寝中で2回以上の排尿が必要な場合.
原因
膀胱容量の低下
膀胱に少し尿が貯留しただけで尿意として感じられる状態.
1回排尿量(≦150~200mL)が減少するため,排尿の回数が増える.
尿意切迫感(突然強い尿意を感じ,漏らしそうになる),切迫性尿失禁(尿意切迫感に伴って生じる尿失禁)を伴うことが多い.
膀胱炎,膀胱腫瘍,膀胱結石,過活動膀胱,間質性膀胱炎などが原因.
多尿
1日の尿量≧体重(kg)×40mLの場合.
多飲,糖尿病,尿崩症,利尿薬使用などが原因.
夜間頻尿は,夜間のみの多尿.
→加齢による夜間の抗利尿ホルモンの分泌低下や高血圧などが一因.
残尿量の増加
残尿が増加すると,排尿後に膀胱内の尿が完全に亡くならないため,膀胱内に尿が貯留した状態のまま,次の畜尿サイクルに移る.
→十分な時間が経過する前に膀胱内の尿量は最大膀胱容量に達するため,排尿の間隔が短くなる.
神経因性膀胱や前立腺肥大症など,排尿機能に異常がある場合に生じる.
→抗コリン薬により治療すると,尿閉の危険性が高まるため注意!
心因性
不安や緊張などの心理的な原因で頻尿になる.
心因性の場合は,夜間の排尿を認めないor少ないのが特徴.
診断
尿検査
下部尿路の器質的疾患を除外する必要がある.
血尿や膿尿がある場合→膀胱炎・膀胱結石・膀胱腫瘍などの可能性があるため,専門医に紹介.
排尿日誌
目盛りつきのコップを使用し,排尿の時刻,1日の排尿量,尿失禁の有無などについて記載する.
簡便で非侵襲的な検査で,1日の総尿量,1回排尿量,尿失禁などの情報が得られる.
残尿測定(必須)
排尿直後の導尿による測定方法と,非侵襲的な経腹的超音波検査による方法がある.
明確な異常値は定まっておらず,泌尿器科ガイドラインでは,残尿量50~100mL以上を泌尿器科専門医に紹介する目安としている.