発熱性好中球減少症 febrile neutropenia;FN

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なすび医学ノート

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本邦では,好中球数500/μL未満あるいは1,000/μL未満で48 時間以内に500/μL未満に減少すると予測される状況で,腋窩温37.5℃以上(口腔内温38℃以上)の発熱を生じた場合と定義されている.

内科的緊急疾患の1つであり,全身状態が良好でも,基本的には治療対象となる.

好中球は非特異的免疫の要であり,緑膿菌をはじめとするグラム陰性桿菌が最も問題となる.

診断

感染巣を明らかにするための病歴聴取や身体所見を十分に確認することが重要.

白血球数の絶対値がその診断に不可欠であり,血算を含めた血液検査が必要.

FNでは,患者の4~6 割でフォーカスが不明であると報告されており,血液培養採取.

バイオマーカーが陰性でも治療を躊躇しない!
・Castleman病に使用されるtocilizumabは,CRPに先行するサイトカインであるIL-6 に対する抗体であり,これが使用されている患者ではCRPが上昇しにくい点に注意.

治療

初回治療は,1 時間以内に抗菌薬投与をエンピリカルに行う必要がある.

原則的に入院加療が望ましい.

外来加療が可能なFNと判断された場合,通常は,培養検査を可能な限り早期に採取した後に,フルオロキノロンとアモキシシリン/クラブラン酸の併用が推奨される.
・フルオロキノロン単剤では,口腔内常在菌・連鎖球菌への効果が担保されていないことに基づく.

外来で治療していても,2~3日で解熱しない場合,解熱後に再発熱・新規の感染徴候が出現した場合,経口抗菌薬の継続が難しい場合,耐菌が同定された場合は,積極的な入院加療が推奨される.

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