全身倦怠感 fatigue

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救急マニュアル

個人的なまとめノートで,医療情報を提供しているわけではありません.
診療は必ずご自身の判断に基づき,行ってください.
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自発的な身体および精神の活動開始や維持の困難

疲労・倦怠感は主観的なもので,日常誰もが経験するものだが,安静によって改善せず常に持続する状態であれば,異常とされる.

疫学

一般外来に受診する患者の20~40%に全身倦怠感があるという報告もある.

30~40%が精神的疲労で,生理的疲労が20%程度,器質的疾患による疲労が30~40%程度.

鑑別

生理的疲労

健常者でも,過度の肉体的,精神的労働を行うと疲労が残り,倦怠感を感じる.
→休息をとれば自然と回復する

精神疾患

不安神経症,心身症,うつ病,統合失調症,身体表現性障害,慢性疲労症候群,睡眠障害(睡眠時無呼吸症候群含む)

感染症

ウイルス感染症(HIV,ウイルス性肝炎,慢性活動性EBウイルスなど)
細菌感染症(心内膜炎,結核,膿瘍など)
真菌感染症(ヒストプラズマ症,コクシジオイデス症など)
寄生虫症(トキソプラズマ症,アメーバ症など)

腫瘍

自己免疫疾患

関節リウマチ,SLE,シェーグレン症候群,リウマチ性多発筋痛症,ANCA関連血管炎,サルコイドーシス,炎症性腸疾患

代謝・内分泌疾患

肝不全,腎不全,尿毒症,高血糖/低血糖,甲状腺機能亢進症/低下症,副腎機能低下症,Cushing症候群,更年期障害など

薬物依存症

アルコール,麻薬,有機溶媒,重金属,殺虫剤など

水電解質異常

嘔吐,下痢,低Na血症,低K血症,高K血症,低Ca血症,高Ca血症,低P血症,高Mg血症

神経筋疾患

多発性硬化症,重症筋無力症,ALS

心疾患,肺疾患,貧血

うっ血性心不全,COPD

薬剤

降圧薬,睡眠薬,抗うつ薬,抗不安薬,筋弛緩薬,抗ヒスタミン薬,抗癌剤,インターフェロンなど

診断

病歴聴取

随伴症状

気分の落ち込み,興味の減退,先行感染,意図しない体重減少,盗汗・リンパ節の腫れの自覚,呼吸困難,動悸,胸痛,腹痛・嘔気/嘔吐,下痢,便秘,血便,背部痛,口渇・多尿,日中の過度の眠気/睡眠障害など

発症様式

■急性の経過(一般的には2週間以内)
 感染症,代謝性疾患

■慢性の経過
 慢性感染症,自己免疫性疾患,腫瘍,精神疾患など

その他

日内/曜日による変動の有無
仕事や家族関係,社会との関わりの影響

労作・睡眠との関連など

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