本態性高血圧 essential hypertension

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なすび医学ノート

個人的なまとめノートで,医療情報を提供しているわけではありません.
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病態

交感神経活動(sympathetic nerve activity;SNA)の亢進

頭側延髄腹外側野(rostral ventrolateral medulla;RVLM)は,上位中枢および末梢からの情報を受け,交感神経節前神経に投射する最終共通路を形成するためSNAの中枢と考えられている.

RVLMニューロンの電気活動亢進
1)末梢SNAの亢進,ひいては交感神経終末からのノルアドレナリンの放出を促す.
2)腎臓においては,傍糸球体細胞からのレニン分泌の亢進,尿細管細胞におけるNa再吸収の亢進などにより血圧を上昇させる.
→腎虚血,腎実質障害により求心性腎神経が亢進し,視床下部室傍核(Paraventricular hypothalamic nucleus;PVN)などにその情報が伝えられる.
→PVNからRVLMに下行性の情報が伝わり,交感神経活動がさらに亢進し,脳-遠心性腎交感神経-求心性腎神経からなる悪循環が形成される.

治療法としては,減量・減塩・節酒が重要.

降圧薬としては,α2アドレナリン受容体作動薬,α遮断薬,β遮断薬,N型Ca拮抗薬,RA系抑制薬がSNA抑制作用を示す.

外科的療法として,古くは交感神経節切除術が試みられたが,近年では,脳幹部血管圧迫に対する微小血管減圧術や腎交感神経除神経術の有効性が報告されている.

レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系(Renin-Angiotensin-Aldosterone System;RAAS)

ミネラルコルチコイド受容体 mineralocorticoid receptor;MR

アルドステロンの受容体

MRは尿細管以外にも発現している.
・心筋細胞に発現しているMRは心不全の病態に関わっている.
・腎糸球体上皮細胞のMR活性化により蛋白尿が生じる.

アルドステロン非依存的にもMRが活性化することがわかっている.

循環調節ペプチド

アドレノメデュリン Adrenomedullin;AM

褐色細胞腫から発見された生理活性ペプチド.

全身の組織に広く分布し,血管においては血管内皮細胞や,平滑筋細胞から産生される.

当初,血管拡張作用を有する血管作動性ペプチドとして注目されたが,血管拡張作用・血圧調節作
用以外にも,酸化ストレス抑制作用,リンパ管に対する作用,抗炎症作用,がん転移抑制作用など,多彩な生理活性を有することが明らかとなってきた.

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