食道がん,食道癌 esophageal cancer

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なすび医学ノート

個人的なまとめノートで,医療情報を提供しているわけではありません.
診療は必ずご自身の判断に基づき,行ってください.
当ブログは一切の責任を負いません.

病態

食道癌は,扁平上皮癌と腺癌に大別される.

本邦においては,腺癌が近年増加傾向にあるものの,依然9割以上を扁平上皮癌を占める.

治療

内視鏡治療

治療適応

扁平上皮癌
臨床的に壁深達度が粘膜上皮(EP) or 粘膜固有層にとどまるもの(LPM)が内視鏡治療の絶対適応,粘膜筋板に達したもの(MM),粘膜下層にわずかに浸潤するもの(200μmまで;SMI)が相対適応となる.

腺癌
臨床的に粘膜内癌(CT1a(M);SMM,LPM,DMM)が内視鏡治療の適応病変.

内視鏡的粘膜切除術 Endoscopic mucosal resection;EMR

スネアで把持・絞扼して切除するため,切除サイズが制限される.
→1.5cm以下の比較的小さな病変に適応されることが多い.

内視鏡的粘膜下層剥離術 Endoscopic submucosal dissection;ESD

全周性の進展が長軸方向へ5cmまでの病変であれば,ESDによる一括切除後,狭窄予防処置を施すことで,内視鏡による安全な根治術が期待される.

狭窄予防処置
通常,ESD直後のステロイド(トリアムシノロン 80~100mg)局注 or ESD翌々日からのステロイド内服(PSL 30mg/dayから開始)

治療判定

内視鏡治療後の病理診断で,扁平上皮癌の場合,断端陰性,脈管侵襲性の粘膜内癌(EP, LPM, MM),腺癌の場合,断端陰性,脈管侵襲陰性の未分化成分のない粘膜内癌(SMM, LPM, DMM)の場合は根治が期待できる.

MM and 脈管侵襲陽性 or SMの場合は,追加治療として外科切除 or 化学放射線療法が強く推奨される.

化学放射線療法

光線力学療法 photodynamic therapy;PDT

化学放射線療法後に再発した場合においても,
1)遺残再発病変の壁深達度が固有筋層に留まる
2)長径3cm以下
3)半周以下
4)頸部食道に浸潤していない
上記の場合は,根治する可能性がある.

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