エプレレノン eplerenone

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お薬手帳

個人的なまとめノートで,医療情報を提供しているわけではありません.
診療は必ずご自身の判断に基づき,行ってください.
当ブログは一切の責任を負いません.

セララ® ファイザー

1)ミネラルコルチコイド受容体への選択性が高い.
2)男性の女性化乳房・陰萎,および月経痛などの副作用が少ない.

使用方法(慢性心不全)

1日1回25mg/dayから開始.
→血清K,患者の状態に応じて,4週間以降を目安に1日1回50mg/dayへ増量.

禁忌

1)成分に対し過敏症の既往歴がある患者.
2)高K血症(投与開始時にK 5.0mEq/L以上)
3)重度の腎機能障害(CCr 30mL/min未満)
4)重度の肝機能障害(Child-Pugh分類クラスC)
5)K保持性利尿薬を内服中
6)イトラコナゾール,リトナビル,ネルフィナビルを投与中

慎重投与

1)CCr 30~50mL/min未満
1日1回25mg/2daysより開始.
→血清K,患者の状態に応じて,4週間以降を目安に,1日1回25mg/dayへ増量する(最大25mg).
2)微量アルブミン尿または蛋白尿を伴う糖尿病患者
3)K製剤を投与中

血清K値による調整

K 5.0mEq/L未満→維持または増量
K 5.0~5.4mEq/L→維持(投与開始時に5mEq/Lを超えていれば禁忌)
K 5.5~5.9mEq/L→減量ないし中断
K 6.0mEq/L以上→中断
*中断後,K 5.0mEq/L未満になったら,25mg/2daysより再開.

使用方法(高血圧症)

1日1回50mg/dayから開始.
→効果不十分な場合は,1日1回100mg/dayへ増量できる.

禁忌

1)成分に対し過敏症の既往歴がある患者.
2)高K血症(投与開始時にK 5.0mEq/L以上)
3)重度の腎機能障害(CCr 30mL/min未満)
4)重度の肝機能障害(Child-Pugh分類クラスC)
5)K保持性利尿薬を内服中
6)イトラコナゾール,リトナビル,ネルフィナビルを投与中

*心不全と異なり,以下も禁忌!
1)クレアチニン・クリアランス 50mL/分未満
2)微量アルブミン尿または蛋白尿を伴う糖尿病患者
3)K製剤を投与中

血清K値による調整

K 5.0mEq/L未満→維持
K 5.0~5.4mEq/L→減量を考慮
K 5.5~5.9mEq/L→減量ないし中止
K 6.0mEq/L以上→直ちに中止

エビデンス

EMPHASIS-HF(海外)

軽症収縮不全患者において,eplerenone群はプラセボ群より死亡および心不全による入院を低下した.

P:2,737例.55歳以上のNYHA心機能分類Ⅱ度,EF<35%,ACE阻害薬,ARBあるいは両薬剤併用,β遮断薬の推奨量または最大忍容量を投与している薬物治療例.追跡21ヵ月(早期終了).
E:eplerenone群(1,364例)
C:プラセボ群(1,373例)
O:eplerenone群はプラセボ群より死亡および心不全による入院を低下した.
心血管死+心不全による初回入院の複合エンドポイント(一次):eplerenone群249例(18.3%) vs プラセボ群356例(25.9%):RR 0.63(p<0.001)
全死亡(二次):171例(12.5%) vs 213例(15.5%):RR 0.76(p=0.008)
心不全による入院(二次):164例(12.0%) vs 253例(18.4%):RR 0.58(p<0.001)
*10人に1人は5.5mEq/Lを超える高カリウム血症が発生していた.

EPHESUS(海外)

至適治療にeplerenoneを加えると更なる予後改善効果がみられる.

P:6632例.AMI発症後3~14日の心不全(EF≦40%)が対象で,ACE阻害薬,アンジオテンシン受容体拮抗薬,利尿薬,β遮断薬などの標準治療を受けている.平均年齢64歳.16カ月追跡.
E:eplerenone群(3313例)
C:プラセボ群(3319例)
O:eplerenone群で合併症と死亡が低下した.
死亡:eplerenone群478例(14.4%)vsプラセボ群554例(16.7%)RR 0.85(p=0.008)
心血管死あるいは心血管イベントによる入院:eplerenone群885例(26.7%)vsプラセボ群993例(30.0%)RR 0.87(p=0.002)
*心臓突然死もeplerenone群で低下していた.

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