摂食障害に伴う腎障害

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なすび医学ノート

個人的なまとめノートで,医療情報を提供しているわけではありません.
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 摂食障害(eating disorder:ED)は思春期・青年期の女性に好発する慢性難治性の疾患であり,腎機能低下の合併がしばしば認められる.
 急性の病態である電解質異常や腎結石,急性腎不全,refeeding症候群などは明白な治療対象となりやすいが,慢性的な病態であるCKD も末期腎不全のリスクとして気をつける必要がある.

疫学

 体重減少をきたすAN(anorexia nervosa:AN)患者では,生涯のうち70%で腎機能低下の症状(著しい電解質異常を含む)が現れるという報告がある.
 21 歳以上のAN において末期腎不全をきたす割合は5.2%と報告されている.
 ED患者の腎機能低下について,中程度の腎機能障害は生じるが,末期腎不全はまれという報告もある.

病態

 CKD 患者の危険因子は加齢,高血圧,糖尿病,脂質異常症,喫煙などであるが,ED 患者においては該当しないことが多く,ED患者固有の危険因子があると考えられる.
 ED 患者のCKDに対する危険因子としては,
1)慢性の低K血症(一番重要)
2)慢性腎血流の低下
3)繰り返す尿路感染症
4)下剤・利尿剤乱用
5)むちゃ食い/排出による高カルシウム,高リンの食習慣
などがいわれている.
・脱水に続発する高アンジオテンシン血症も線維化に関係する可能性も想定されている.

治療

・脱水の補正
・低K血症に対して適切なKの補正

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