デュラグルチド Dulaglutide

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お薬手帳

個人的なまとめノートで,医療情報を提供しているわけではありません.
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当ブログは一切の責任を負いません.

トルリシティ® 0.75mg 大日本住友製薬・日本イーライリリー(製品サイト)
週1回投与の長時間作用型

GLP-1受容体作動薬 GLP-1 receptor agonist;GLP-1RA
〇直接GLP-1受容体と結合して,作用を発現し,その血中濃度はDPP-4阻害薬投与時のGLP-1濃度よりも...

特徴

DPP-4による分解に抵抗性をもつGLP-1アナログ2分子を,IgG4 Fc fragmentを改変したものに共有結合させたもので,約90時間の血中半減期をもつ週1回投与の長時間作用型GLP-1受容体作動薬.

・改変型ヒトIgG4のFc領域にペプチドリンカーを介してヒトGLP-1アナログを融合させたもので二量体構造となっている.
・分子量は63000Daと他剤と比較して極めて大きく,皮下注射後の血中への移行はリンパ管経由とされている.
・GLP-1アナログ部分はN末端側2番目のアラニン(Ala)がグリシン(Gly)に置換されてDPP-4に抵抗性となっている.

本剤単剤では体重減少効果は認めていない(体重増加をきたしにくい).

構造上免疫原性が低く,抗体の出現頻度は低い.

専用ペン「アテオス®」

・あてておす.ハンコみたいな感じ.
・1回使い切りで、針の取り付け、薬剤の混和、空打ちが不要なため、簡単な操作で投与することができる.
・在宅自己注射管理料は算定されない.

使用方法

週1回.最初から通常量(0.75mg).

インスリン分泌能が残っているうちに早めに導入するのが重要.
・2~3剤の経口血糖降下薬でうまくいかなかった場合(メトホルミン+DPP-4iの次の一手など,SGLT2iとの選択になるが)

エビデンス

国内第Ⅱ相臨床試験

P:食事運動療法のみ or DPP-4i以外の経口糖尿病薬を受けていた血糖コントロール不十分な2型糖尿病145例.
E:デュラグルチド0.25mg,0.5mg,0.75mgを週1回,12週間
C:プラセボ

主要評価項目(12週後のHbA1c変化量)
デュラグルチド投与群 -1.35±0.09 プラセボ群 -0.18±0.09

副次評価項目(空腹時血糖値変化量)
2週後から低下し,4週間後には空腹時血糖値-40mg/dLほど低下.12週間持続.

Monotherapy with the once weekly GLP-1 receptor agonist dulaglutide for 12 weeks in Japanese patients with type 2 diabetes: dose-dependent effects on glycaemic control in a randomised, double-blind, placebo-controlled study - PubMed
The aim of this study was to evaluate the dose-dependent effect of dulaglutide, a glucagon-like peptide-1 receptor agonist, on glycaemic control in Japanese pat...

プラセボ・リラグルチド対照単独療法試験(国内第Ⅲ相臨床試験)

P:食事・運動療法のみ,またはチアゾリジン以外の経口血糖降下薬単独を受けていた血糖コントロール不十分な2型糖尿病患者487例.内服薬はウォッシュアウト
O:デュラグルチド0.75mg/週
C:プラセボ,リラグルチド0.9mg/day

主要評価項目(26週後のHbA1c変化量)
リラグルチドに対し,非劣性
デュラグルチド群-1.43%
リラグルチド群-1.33%

インスリングラルギン対象非劣性試験(国内第Ⅲ相臨床試験)

空腹時血糖値70~110mg/dLを目標に用量調節しながら投与したインスリングラルギンとデュラグルチド0.75mg/weekの比較

・同程度の空腹時血糖の低下.
・食後高血糖の改善もあり.

主要評価項目(26週後のHbA1c変化量)
HbA1c≦8.5%群では-1.27% vs -0.72%(p<0.001)
HbA1c>8.5%群では-2.04% vs -1.47%(p<0.001)

Efficacy and safety of once-weekly dulaglutide in combination with sulphonylurea and/or biguanide compared with once-daily insulin glargine in Japanese patients with type 2 diabetes: a randomized, open-label, phase III, non-inferiority study - PubMed
In Japanese patients with T2D uncontrolled on sulphonylureas and/or biguanides, once-weekly dulaglutide was superior to once-daily glargine for reduction in HbA...

AWARD-5試験(海外第Ⅲ相臨床試験)

P:食事運動療法 or 経口糖尿病薬で血糖コントロール不十分な2型糖尿病1098例
E:メトホルミン1500mg/day以上を6週間投与+デュラグルチド0.75mg/week or 1.5mg/week
C:メトホルミン1500mg/day以上を6週間投与+シタグリプチン 100mg/day or プラセボ(26週後にシタグリプチンに変更)

主要評価項目(52週後のHbA1c変化量)
デュラグルチド0.75mg -0.87±0.06
シタグリプチン150mg -0.39±0.06

AWARD-10試験(海外第Ⅲ相臨床試験)

P:SGLT2阻害薬and/orメトホルミン(1500mg/day以上)を3ヵ月以上投与しても血糖コントロール不十分な2型糖尿病423例.
E:デュラグルチド0.75mg/week 24週間
C:プラセボ 24週間

主要評価項目(24週後のHbA1c変化量)
-1.21% vs -0.54%(p<0.0001)

REWIND試験

2倍量(1.5mg/week).
心血管イベント 0.88
脳梗塞をより抑えている.
顕性アルブミン尿の抑制も

REWIND | 糖尿病トライアルデータベース
Dulaglutide and cardiovascular outcomes in type 2 diabetes (REWIND): a double-blind, randomised placebo-controlled trial - PubMed
Eli Lilly and Company.
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