血圧管理(透析患者)

スポンサーリンク
なすび医学ノート

個人的なまとめノートで,医療情報を提供しているわけではありません.
診療は必ずご自身の判断に基づき,行ってください.
当ブログは一切の責任を負いません.

透析患者では,非透析患者と比較して体液量の変動が大きいという問題と,透析に伴う薬剤を含めた様々な物質の濃度が短時間で変化するなどの特徴がある.

透析前後で血圧が大きく変動すること,さらに透析前の血圧が低めであると透析中の急激な血圧低下(透析低血圧)リスクが高まり,患者生命予後を悪化させる可能性も指摘されている.

目標血圧

透析前血圧<140/90mmHg,透析後血圧<130/80mmHgとする推奨が出されていたが,推奨を達成した施設ほど透析低血圧の発生リスクが高く,生命予後が高かった. Kidney Int 2008; 73: 759-764

疫学的には透析前SBP≧140mmHg,透析後SBP140-160mmHgであってもリスクが有意に増加しないことも示されている.Hypertens Res 2020; 43: 791-797

透析患者においても家庭血圧測定やSBPMでの血圧高値と心血管死亡との関連が示されている.  Kidney Int 2005; 68: 1294-1302

なすび院長
なすび院長

適度に血圧を低下させるとともに透析前後の血圧の変動を少なくすることが重要.

血圧管理

体液量の管理(Dry Weigtの調整)

心胸比,BNP,hANP,心エコー検査でのLVDdや下大静脈系などを参考に,体液過剰を是正する.

生体電気インピーダンス法での細胞外液量の推定も可能となっており,参考になる.

減塩

5g/日以下が推奨されている.

食塩を過剰摂取すると血漿浸透圧が上昇するため,口渇が生じて水分接種が増加し,細胞外液量が増加する.
→減塩をすることで血圧変動を小さくすることができる.

降圧薬

アルドステロン拮抗薬,β遮断薬,Ca拮抗薬,RAS阻害薬は,透析患者においても血圧を低下させることが示されている.
→臓器保護作用も考慮して検討する.

長時間透析,頻回透析

タイトルとURLをコピーしました