糖尿病足病変 diabetic foot

スポンサーリンク
なすび医学ノート

個人的なまとめノートで,医療情報を提供しているわけではありません.
診療は必ずご自身の判断に基づき,行ってください.
当ブログは一切の責任を負いません.

○神経障害や末梢動脈疾患と関連して糖尿病患者の下肢に生じる感染,潰瘍,足組織の破壊性病変.
・足趾間や爪の白癬症,足や足趾の変形や胼胝,足潰瘍および足壊疽まで幅広い病態が含まれる.
・外観の観察,足背動脈拍動の確認,血流障害や神経障害の評価など詳細な診察が必要.

疫学

○海外では有病率は1.5~10%.発症率は2.2~5.9%,足切断率は年間0.3~0.6%とされる.
・全世界では糖尿病性足病変によって,20秒に1本の足が切断されている.
・糖尿病患者の25%は生涯において,足潰瘍を発生する.
・糖尿病足潰瘍を発生した患者の半数以上が足感染による入院治療を要し,足感染の20%は足切断に至る.
・メジャー切断後,約半数の患者は2年以内に反対側の足を切断する.

本邦では,糖尿病足潰瘍の年間発症率は約0.3%,切断率は0.05%とされる.

NCBI - WWW Error Blocked Diagnostic

○糖尿病足病変の治癒には,足趾が147日,中足部が188日,踵が237日を要する.
○足潰瘍の再発率および下肢切断率は健常者の15~40倍と高い.

○生命予後も不良で,死因としては心血管疾患が多い.

NCBI - WWW Error Blocked Diagnostic

病態

○神経障害(末梢神経障害・自律神経障害)と末梢血流障害があげられ,それぞれ独立した危険因子.神経障害性潰瘍,虚血性潰瘍,両者の混合型である神経虚血性潰瘍の頻度はそれぞれ約60%,10%,30%であり,神経障害の関与する率が高い.
 これらの障害を有する足に外傷,靴擦れ,熱傷などの外的因子が加わると潰瘍が形成される.
 PADによる血管閉塞を主因とする壊疽は半数以下.

○高血糖は創傷治癒を遅延させる.

○潰瘍,壊疽の直接誘因は,知覚鈍麻による熱傷や外傷の治療の遅れ,皮膚肥厚や胼胝の亀裂,足変形による圧迫,靴ずれなど.

足病変のリスクが高い症例

・足潰瘍,壊疽の既往
・神経障害の合併
・PAD合併
・腎不全や透析
・モノフィラメント5.07(10g)を感知しない

足潰瘍のリスク分類とスクリーニングの頻度(IWGDFガイドライン2019)

注意すべき基礎疾患

・糖尿病→血流障害,神経障害,足の変形,網膜症,腎機能障害
・脳梗塞,心筋梗塞・狭心症→全身の血管がボロボロかもしれない
・透析患者→動脈硬化が進んでいる
・膠原病(強皮症・関節リウマチ)→皮膚への血流が悪い.皮膚が薄い,足の変形→傷ができたら治りにくい.

タイトルとURLをコピーしました