糖尿病眼合併症

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なすび医学ノート

個人的なまとめノートで,医療情報を提供しているわけではありません.
診療は必ずご自身の判断に基づき,行ってください.
当ブログは一切の責任を負いません.

疫学

有病率

糖尿病網膜症 37.0%
白内障 66.7%
糖尿病角膜症 17.0%
屈折調節異常 6.2%
糖尿病虹彩炎 0.8%
外眼筋麻痺 0.2%
虚血性視神経症 0.1%

糖尿病網膜症

白内障

多くは年齢変化で生じるが,高血糖により水晶体の構成成分に変化を生じ,年齢変化以上に早く進行することが知られている.

糖尿病で血糖コントロール不良の場合は,術後感染症や炎症の遷延などが危惧されるため,血糖値が安定してから手術をする必要がある.

進行した糖尿病網膜症を放置していると,白内障手術後に網膜症の所見が悪化することがある.
→術前に網膜症の進行度を判定し,必要であれば網膜光凝固術などの治療を行う.

糖尿病黄斑症(黄斑浮腫)

糖尿病網膜症によって黄斑部に生じる細胞外液貯留がその主な病態.

要因は複数存在するが,主には硝子体や黄斑上膜などによる機械的な牽引と網膜血管の透過性亢進に伴う浸出性変化によるところが大きい.

血管透過性亢進に由来する浮腫は毛細血管瘤などからの局所的な漏出(局所性浮腫)とバリアー機能不全となった網膜血管からのびまん性の漏出(びまん性浮腫)によって形成されるため,それぞれ光凝固による毛細血管瘤凝固(直接光凝固),薬物治療による漏出抑制という方針となる.
→局所性浮腫 or びまん性浮腫のどちらかのみということはまずないため,光凝固と薬物療法の併用がほぼ全症例で必要となる.

薬物療法としては,抗血管内皮増殖因子(vascular endothelial growth factor;VEGF)製剤とステロイド製剤の局所投与がある.

糖尿病角膜症

糖尿病患者では,涙の分泌が減っていたり(ドライアイ),角膜の知覚障害が生じていたり,角膜上皮の接着が悪いなどの障害を起こしやすい.

糖尿病性眼筋麻痺

ほとんどは3~4ヵ月で自然治癒するといわれている.

糖尿病虹彩炎

多くは片側に急に発症し,強い充血(ときに痛みも)を生じる.

典型的には30~40歳代で血糖値が非常に高い場合に起こる.

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