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適応
急性腎障害や敗血症など不安定な循環動態に対する腎代替療法(renal replacement therapy;RRT)として,持続的で緩徐なCHDFが救急・集中治療領域で普及してきた.
・除水速度が速いと低血圧エピソードの頻度が上がり,死亡率も悪化し,RRT時間が240分を超えると死亡率が悪化すると報告されている.
急性腎障害において,循環動態が安定している症例では,持続・間欠のどちらの血液浄化療法を選択しても問題ない.
間欠的血液透析(intermittent HD;IHD)とCHDFの中間的なハイブリッドRRTとして,従来の透析機器を利用して,血液量と透析液量を減じ,RRT時間を延長した持続低効率血液透析(sustained low-efficiency dialysis;SLED)が欧米を中心に報告されている.
・従来のIHDの血液量と透析液流量を減量し,治療時間を連日で毎回4時間から8~12時間に延ばす.
・循環動態の安定性と溶質クリアランスはCHDFと同等と報告されている.
デメリット
循環動態は安定するが,モニタリング下に24時間の管理を要し,患者を長時間拘束すること,高価な透析液や特殊な透析機器,看護師の増員や教育,医療費が増大し,費用対効果が悪い.
急性腎障害や敗血症を対象とした臨床研究では,生存率や腎機能の回復率が低い.
透析条件
QB 60~100mL/min
フィルタ膜面積 0.3~1.3㎡
透析液流量 300~600mL/hr
補液(置換)流量 200~500mL/hr
抗凝固薬 出血リスクが高い症例ではメシル酸ナファモスタットが半減期が短いため使いやすい.10~40mg/hr.