大腸憩室 colon diverticulum

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なすび医学ノート

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大腸粘膜の一部が嚢状に腸壁外に突出したもので,大腸憩室が多発した状態が大腸憩室症という.

憩室壁が腸壁の全層からなるものを真性(先天性)憩室,筋層を欠くものを仮性(後天性)憩室といい,大腸憩室の大部分は仮性憩室である.

疫学

比較的高齢者に多くみられる.

以前は,欧米では左側の大腸(S状結腸)に好発するのに対し,日本では右側結腸に多かったが,食習慣や生活様式の欧米化に伴い,日本でも左側大腸での発症が増加している.

大腸憩室出血

大腸憩室は固有筋層を欠く仮性憩室がほとんどで,憩室出血は直動脈の破綻が原因.

原因

NSAIDs,アスピリンは憩室出血,再出血のリスクを高める.

アスピリン以外の抗血小板薬,抗凝固薬は一定の見解が得られていない.

造影CT

造影CTのよる血管外漏出像陽性率は15~36%,感度は20~35%と高くない.

血管外漏出像陽性例にておいては,大腸内視鏡での出血憩室同定率が60~80%であり,血管外漏出像陰性例での出血憩室同定率20~31%と比較して有意に出血憩室同定率の増加が報告されている.

治療

保存的治療で,自然出血することが多い(自然出血率70~91%).

大腸憩室出血が一旦止血された後の再出血率は,1年後で20~35%,2年後で33~42%.

出血源が同定できれば,内視鏡的止血術(エピネフリン局注法,凝固法,クリップ法,結紮法).

内視鏡的止血術が不成功の場合には,動脈塞栓術,大腸切除術が施行される.

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