大腸癌 大腸がん colon cancer

医学ノート(なすび用)

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疫学

本邦における年齢調整の罹患者・死亡者数はともに増加傾向.

罹患者数は大腸癌が1位,死亡者数は大腸癌が2位(1位は肺癌)となっている.

切除不能進行・再発大腸癌に対して薬物療法をしない場合の生存期間中央値(MST)は約8カ月.
→適切な薬物療法を行えば,30カ月を超えるMSTが期待できる.

治療

内視鏡的治療

癌を疑う病変 or 癌が確定している病変に対しては,深達度診断を行い,臨床的に粘膜内癌(cTis) or 粘膜下層軽度浸潤癌(1,000μmまで;cT1a(SM1))であれば,内視鏡的治療の適応となる.

内視鏡的粘膜切除術 Endoscopic mucosal resection;EMR

一般的に,1cm超の大腸腺腫に対して適応される.
腫瘍サイズが2cm以下であれば,基本的に摘除される.

内視鏡的粘膜下層剥離術 Endoscopic submucosal dissection;ESD

粘膜下層に線維化を伴うなどnon-lifting signを呈するものについてはESDが行われる.

適応病変
1)EMRにょる一括切除が困難な非顆粒型側方発育型腫瘍(特に偽平坦型),Ⅵ型ピットパターンを呈する病変,cT1a癌,大きな陥凹腫瘍,癌が疑われる大きな隆起性病変
2)粘膜下層に線維化を伴う粘膜内腫瘍
3)潰瘍性大腸炎などの慢性炎症を背景とした散発的な局在腫瘍
4)内視鏡的切除後の局所遺残早期癌

コールドポリペクトミー

1cm以下の腺腫性ポリープを対象に高周波電流による凝固を行わないで切除する.

特に抗凝固薬服用者においては,術中術後出血に伴う偶発症発生率において,休薬した場合に対し非劣性.
→基礎疾患を有し抗血栓薬の服用機会が多い高齢者に積極的に用いられる

抗がん薬・分子標的治療薬

進行大腸癌に対して一次治療を新たに開始する場合,適応可否の判断が必要.
 fit:全身状態が良好 and 忍容性に問題なし
 vulnerable:高齢・全身状態・臓器機能・併存疾患などのため,2剤併用療法への忍容性に問題がある
 frail:全身状態が不良で,適応がない

適応と判断した場合,RAS/BRAFV600E遺伝子検査,MSI検査を行う.

がん免疫療法

MSI-HタイプにPembro単剤,Nivo単剤,Nivo+Ipi併用療法

MSI-High大腸癌は,がん細胞に遺伝子変異を数多く発現させ,免疫微小環境を活性化して,がん免疫療法に高い効果を示す.

予防

大腸の腺腫性ポリープを切除することで,その後の大腸癌の発生・大腸癌死を有意に抑制できることが臨床的に検証されているため,大腸癌の一次予防としてのポリペクトミーが日常診療で広く行われている.

コールドスネアポリペクトミーは1cm以下の大腸腺腫の内視鏡的治療としても有用.
・抗凝固薬服用者では,ヘパリン置換下の高周波ポリペクトミーを持いた標準治療に対し非劣性.

医学ノート(なすび用)
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なすび院長

勤務医に疲れ,定期非常勤と投資でなんとかしのごうというひっそり医.
好きな分野は,糖尿病・腎臓病です!(゚∀゚)

ネット上で念願のなすびクリニックを作るも,今日も改装中で,いつ再開するのやら・・・
勉強好きで,私用に細々とまとめています.

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