Calcium pyrophosphate dihydrate crystal deposition disease (CPPD)
偽痛風 pseudogout
CPPD結晶の関節軟骨や周囲組織への沈着を原因とした関節炎.
なすび専用のまとめノートで,医療情報を提供しているわけではありません.
ちゃんとした正書や情報提供サイトを強く推奨します.
当ブログは一切の責任を負いません.
病態
好発部位は,膝関節,それ以外に肩関節(石灰沈着性腱板炎),足関節,手関節での頻度が高く,時に頸椎周囲にもみられる.
単関節での発作が多いが,時に偽RA型と呼ばれる多関節に関節炎をきたすことがある.
診断
関節穿刺液検査
関節液中のCPPD結晶(偏光顕微鏡検査で複屈折性を示さないか,弱い正の複屈折性の菱形・桿状の結晶)の証明.
治療
NSAIDsが一定の効果を示し,自然経過で改善傾向を示すことが多い.
遷延する場合は,罹患関節へのステロイド局注が有効.
病変が関節に及ぶ場合は少量ステロイドが著効.
発作を繰り返す場合はコルヒチンの予防効果が示されている.