個人的なまとめノートで,医療情報を提供しているわけではありません.
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通常の栄養サポートでは完全に回復することができず,進行性の機能障害に至る,骨格筋量の持続的な減少(脂肪量減少の有無を問わない)を特徴とする多因子性の症候群.
飢餓も体重の減少を伴うが,がん悪液質では,骨格筋の合成と分解のバランスが負に傾き,安静
時のエネルギー消費も亢進する点が異なっている.
癌悪液質は進行がん患者の80%に認められ,体重減少と食欲不振といった典型的な症状に加えて,化学療法の効果の減弱,副作用や治療中断の増加,さらには生存率にまで影響をおよぼす.
疫学
最近では,癌死亡の約30%が癌悪液質による死亡と考えられるようになった.
原因
全身性炎症が主な病態であることが明らかにされている.