良性発作性頭位眩暈症 benign paroxysmal positional vertigo;BPPV

医学ノート(なすび用)

頭位変換により方向交代性の眼振と回転性めまいを生じる疾患.

①特定の頭位で誘発される持続の短い(数分以内)めまいの反復.
②耳鳴を来さないことが特徴

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疫学

めまいの原因としては最多.

女性に多く,他のめまいに比べ高齢者に多い.

病態

後半規管型と外側半規管型に分けられる.

外側半規管型には,眼振の持続時間が長く方向交代性背地性眼振を生じるクプラ結石症と,眼振の持続が短く方向交代性向地性眼振を生じる半規管結石症が存在する.

症候

特定の頭位変換によって,比較的はっきりした回転性or動揺性のめまいがおこる.
・寝ていて起き上がるとき
・寝返りをしたとき
・上を向いたとき
・下を向いたとき

めまいは数秒の潜時をおいて出現し、次第に増強した後に減弱or消失する.
めまいは短時間(1分以内)のことが多い.

繰り返して同じ頭位変換を行うとめまいは軽減するか,おこらなくなる.

めまいに随伴する難聴・耳鳴・耳閉塞感などの聴覚症状を認めない.
第Ⅷ脳神経以外の神経症状がない.

めまいを避けるために,急な動きを避けゆっくり頭を動かす,めまいを生じる頭位はとらない,などの逃避行動をとる場合が多い.

検査

懸垂頭位から座位,座位から懸垂頭位への変換で,方向が逆転する回旋成分の強い眼振が認められることが多い(後半規管型,60-90%).
・後半規管型では,後半規管の面で眼球が動くため垂直回旋混合性眼振

頭位眼振検査で方向交代性眼振のみられる場合もある(外側半規管型,水平半規管型).
・外側半規管型では,外側半規管の面で眼球が動くため,水平性眼振.

その他の一般平衡機能検査,温度眼振検査,重心動揺検査,聴力検査では特徴的な所見は認めない

治療

浮遊耳石置換法(後半規管型の場合,Epley法) が奏効する.

浮遊耳石置換法 canalith repositioning procedure,Epley法

半規管に迷入した耳石デブリを卵形嚢に戻す理学療法.

BPPVは,頭位の変化時に半規管内の浮遊物による刺激によって生じるとする考えかたに基づいた理学療法である.

原理は,めまいの責任半規管のある平面でその半規管を回転させ,半規管内にある浮遊物を卵形嚢へ戻すことである.

後半規管型の場合,患側下45°の頭位からスタートし,健側下45°頭位へ,さらに体を回転させたうえで頭部を回転し最初の状態から後半規管が180°回転した位置から座位に戻る.

本法は多くのBPPV症例に有効であることが報告されている.

難治性

罹患半規管を削開し膜迷路を温存した状態で結合織を半規管に挿入する半規管遮断術が行われる.

医学ノート(なすび用)
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なすび院長

勤務医に疲れ,定期非常勤と投資でなんとかしのごうというひっそり医.
好きな分野は,糖尿病・腎臓病です!(゚∀゚)

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