抗凝固薬関連腎症 anticoagulant-related nephropathy;ARN

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なすび医学ノート

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ワーファリンや直接抗凝固薬(DOAC)によって引き起こされる急性腎障害であり,糸球体出血や赤血球による尿細管閉塞を特徴とする疾患.

Brodskyらが,ワーファリン投与中の患者に,赤血球円柱の尿細管閉塞による急性腎障害を認めた9例を初めて報告され,ワーファリン関連腎症(warfarin-related nephropathy;WRN)と報告された.
近年はDOACによる同様の症例が報告されている(ダビガトランが多く,アピキサバンによる報告もある).

病態

分子レベルでのARNの発症機序については,明確には分かっていない.

ワーファリン・DOACともに最終的にはトロンビン活性を低下させる.
→トロンビンは糸球体濾過バリア機能に重要な役割を果たすと考えられており,抗凝固作用によりトロンビンの活性が低下すると,糸球体濾過バリアの異常が生じる可能性が示唆されている.

検査

腎生検

ほぼ全例で,IgA腎症.

治療

予後としては,増悪した腎機能は改善している症例が多い.

(特異的中和薬)

ダビガトランの特異的中和薬であるイダルシズマブで腎機能が改善したとされる報告もあるが,投与なしで改善した症例もあり,臨床的効果は不明.

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