抗核抗体 anti-nuclear antibodies;ANA

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なすび医学ノート

抗核抗体は,真核細胞の核に含まれるさまざまな抗原に対する抗体群の総称

一般的には間接蛍光抗体法によって検出されるもので,FANA(fluorescent ANA)と呼んで区別することもある.

分類

均等型 homogeneous pattern

・核全体が核小体も含めて均一に染色されるパターン
・抗ds/ssDNA抗体,抗ヒストン抗体,抗mi-2/pm-1抗体

辺縁型 peripheral pattern(shaggy pattern)

・核の辺縁が中心より濃く染まるパターン
・抗ds/ssDNA抗体

斑紋型 speckled pattern

・核全体に班点状の蛍光が認められるパターン
・抗RNP抗体,抗Sm抗体,抗SS-A/SS-B抗体,抗Scl-70抗体,抗Ku抗体,抗Ki抗体,抗PCNA抗体,抗RANA抗体

核小体型 nucleolar pattern

・核小体が染色されるパターン
・抗Scl-70抗体,抗PCNA抗体

細胞質型 cytoplasmic pattern

・細胞質全体が染色されるパターン
・抗Jo-1抗体,抗リボソーム抗体,抗ミトコンドリア抗体

PCNA型 proliferating cell nuclear antigen pattern

・抗PCNA抗体

セントロメア型(散在斑紋型) centromere pattern(discrete speckled pattern)

・核内にまばらな50個前後の顆粒状の蛍光を認めるパターン
・抗セントロメア抗体

陽性を示す場合

膠原病

SLEのほかさまざまな膠原病ならびに自己免疫疾患において陽性を示すので,特に不定愁訴のみで来院する患者について膠原病を疑う場合には,スクリーニングの目的で広く使われている.

最も高頻度に陽性を示すのはSLE(全身性エリテマトーデス),SSc(強皮症),MCTD(混合結合組織病)で,95~99%に陽性を示す.

FANAのみが陽性であってもどのような膠原病であるかを推定するのにほとんど役立たない.
→より特異性の高い核抗原成分に対する抗体の検出を酵素免疫測定法により行う.

膠原病以外の疾患

・抗体価が40~80倍程度の弱陽性の結果を示す疾患は多く,健常人でも20%程度に認められるとの報告もある.
 リウマトイド因子と類似して,多クローン性高ガンマグロプリン血症をきたす病態に出現しやすい.

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