個人的なまとめノートで,医療情報を提供しているわけではありません.
診療は必ずご自身の判断に基づき,行ってください.
当ブログは一切の責任を負いません.
スイニー® 100mg錠 三和化学研究所(国産)
特徴
薬価がシタグリプチンと並んで,薬価が低い.
1日2回内服で,夕食後も活性型GLP-1上昇やグルカゴン分泌を改善することで,夜間の高血糖から早朝の空腹時血糖まで下げる.
LDL-C,TG低下作用をアピールポイントとしている.
肝臓:脂質合成↓,小腸:コレステロール吸収↓
肥満の有無に関わらず,HbA1cを低下させる.
メトホルミンとの併用効果が高い.
全身で約50%が代謝→尿中排泄率約73%,糞中排泄率約25%
使用法
1日2回投与.1回量100mg.200mgまで増量可.
腎機能障害への投与
Ccr<30,男性Cr>2.4,女性Cr>2.0
100mg,1日1回に減量
エビデンス
メトホルミン併用下における臨床効果
P:メトホルミン(≧1000mg/day)単剤で血糖コントロール不十分な2型糖尿病180例(海外).
E:+アナグリプチン 200mg
C:+シタグリプチン 100mg
主要評価項目:HbA1c変化量(24週後)
アナグリプチン追加群:-0.85%
シタグリプチン追加群:-0.83%

ハイリスク2型糖尿病患者に対する検討
P:8週間以上スタチンで治療中のLDL-C 100mg/dL以上のハイリスク2型糖尿病353例
E:アナグリプチン 200mg
C:シタグリプチン 50mg
主要評価項目:LDL-C変化量(52週後)
アナグリプチン:ー3.7mg/dL
シタグリプチン:+2.1mg/dL

メトアナ®
メトホルミンとの合剤
メトアナLD=メトホルミン250mg+アナグリプチン100mg
メトアナHD=メトホルミン500mg+アナグリプチン100mg
1日2回投与
エクメットと比較して薬価が安い.国産.
腎機能障害への投与
eGFR 45~59 エクメットLD・HDともにOK(メトホルミンは1500mg/dayまでOK)
eGFR 30~44 エクメットHDはOK(メトホルミンは750mg/dayまでOK)
eGFR ~29 禁忌