アルコール性ケトアシドーシス Alcoholic ketoacidosis;AKA

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なすび医学ノート

個人的なまとめノートで,医療情報を提供しているわけではありません.
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慢性的なアルコール摂取と食事摂取不良,脱水を契機にケトン体産生が亢進し,アニオンギャップの開大を伴う代謝性アシドーシスを引き起こす.

病態

 エタノールはアセトアルデヒド・酢酸塩を経て,酢酸に酸化されるが,この過程でミトコンドリア内電子伝達系のニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD)が補酵素として利用され,還元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NADH)が増加する.
→NADH/NAD比が増加

1)糖新生が抑制され ,低血糖によってインスリン分泌能は低下し,飢餓と脱水によってグルカゴンをはじめとするストレスホルモンが上昇することで,脂肪酸の遊離・β酸化が促進される.

2)アセト酢酸(acetoacetic acid;ACAC)からβ-ヒドロキシ酪酸(β-hydroxybutyric acid;βOHB)への還元反応を促進する.

症候

血液検査

特徴として低~正常血糖であることが多い.

血清のケトン体分画でβOHBとACACのケトン体比(βOHB/ACAC)が7程度であることが報告されている.

治療

生理食塩水投与のみでアシドーシスが改善する報告あり.

DKAとの鑑別が重要.
(不用意なインスリン投与は,低K血症や低P血症のリスク)

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