毎月届く糖尿病マガジン「さかえ」
2022年1月の特集をみていると,「健康寿命を延ばそう」って記事があった😎
2016年日本の平均寿命は,男性80.98歳,女性87.14歳とどんどん延びてきているようだ.

改めてみるととんでもない高齢化社会なのだ!!
しかし,健康寿命は男性72.14歳,女性74.49歳と10年近く差がある.
→自力で生活ができず,周りの助けを必要とする期間が長いことが問題となっているわけだ.

生涯現役で,自分の思うように生きたい!🤗
どうすればよいのだ!!
と記事を読んでいると,疾患横断的エビデンスに基づく健康寿命延伸のための提言(第一次)が2021年2月に公表されたらしい.

中身をみると,知らなかったことが結構あるな!
医師として不甲斐なし!穴があったら入りたい!!😣(煉獄杏寿郎風)
そういうことで早速中身をみていきましょう!
疾患横断的エビデンスに基づく健康寿命延伸のための提言(第一次)の原本はこちら↓
https://www.ncc.go.jp/jp/cpub/division/cohort_research/project/6nc_cohort/index.html
喫煙
たばこは吸わない。
他人のたばこの煙を避ける。
たばこを吸っている人は禁煙する。また、他人のたばこの煙を避ける。

たばこは悪!
肺癌・心血管疾患を引き起こす火種になる!
受動喫煙で周りの健康も害する!
値段も高いし,お金ももったいない!
しかし,依存性が高く,辞めれない・辞める気がない人がまだまだいるのが現実・・・
飲酒
節酒する。飲むなら節度のある飲酒を心がける。
飲まない人や飲めない人にお酒を強要しない。
飲む場合は、1日あたりの飲酒量を、アルコール量に換算して男性で約23g程度(日本酒なら1合程度)、女性はその半分に抑える。
休肝日を作る。
寝酒は避ける。
飲まない人や飲めない人にお酒を強要しない。

肝臓を悪くして,肝硬変になったら,ほんと見てられない最期を迎えることになる.
アルコール依存症は,社会的に大問題だ.周りも不幸にするぞい.
そもそも歳をとると,そんなに飲めなくなるけどな(笑)
食事
年齢に応じて、多すぎない、少なすぎない、偏りすぎないバランスの良い食事を心がける。
具体的には、
1)食塩の摂取は最小限(男性7.5g/日未満、女性6.5g/日未満)に。
2)野菜、果物の摂取は適切に、食物繊維は多く摂取する。
3)大豆製品を多く摂取する。
4)魚を多く摂取する。
5)赤肉(赤肉:牛・豚・羊の肉(鶏肉は含まない)),加工肉などの多量摂取を控える。
6)甘味飲料(砂糖や人工甘味料が添加された飲料)は控えめに。
7)年齢に応じて脂質や乳製品、たんぱく質摂取を工夫する。
8)多様な食品の摂取を心がける。
年齢に応じて、多すぎない、少なすぎない、偏りすぎないバランスのよい食事を心がける。
具体的には、食塩の摂取は最小限に、野菜・果物は適切に、食物繊維は多く摂取する。
また、大豆製品や魚を多く摂取し、赤肉・加工肉などの多量摂取を控え、甘味飲料の摂取は控える。
年齢に応じて脂質や乳製品、たんぱく質摂取を工夫する。多様な食品の摂取を心がける。

これは,仕事柄,よく指導する内容である.
ご高齢の方は,塩分摂取過剰,タンパク質摂取が少なくなりがち.
昔の時代の流れがあるから,なかなか難しいのだな.
若い世代は,甘味飲料が大問題だ.
体格
やせすぎない、太りすぎない。
ライフステージに応じた適正体重を維持する。
ライフステージに応じて、体格をその時々の適正な範囲で維持する。

この仕事をしていると,肥満が敵みたいな風潮があるけど,実際に大問題なのはやせていること.
むしろ食欲があって元気バリバリなちょっとメタボの方が長生きしたりするのだな.
身体活動
日頃から活発な身体活動を心がける。
日頃から活発な身体活動を心がけ、現状より1日10分でも多く体を動かすことから始める。
具体的な身体活動量の目安は、歩行またはそれと同等以上の強度の身体活動を1日60分行い、その中に、息がはずみ汗をかく程度の運動が1週間に60分程度含まれるとなお良い。
また、特に高齢者では、強度を問わず、身体活動を毎日40分行う。

筋肉は宝物!
コロナで外に出ない,寒いから外に出ないとか言っている場合ではない!
家の中でも体を動かすことはできるが,飽きてくるので,刺激のある外での活動がいいと思うのだな.
心理社会的要因
心理社会的ストレスを回避する。
社会関係を保つ。
睡眠時間を確保し睡眠の質を向上させる。
心理社会的ストレスをできる限り回避する。
孤独を避け、社会関係を保つ。
質の良い睡眠をしっかりとる。

これは,俺みたいな中年世代が大事かもしれんな・・・
SNS依存していると,夜中にスマホ見てしまい,睡眠の質が低い・・・
あとコロナで,仕事と家の往復だけというのも地味にストレスが溜まるのだな!
老後に備え,趣味や好きな事でのつながりが欲しいな.
感染症
肝炎ウイルスやピロリ菌の感染検査を受ける。
インフルエンザ、肺炎球菌、帯状疱疹を予防する。
肝炎ウイルスやピロリ菌の感染検査を受け、感染している場合には適切な医療を受ける。
高齢者では、インフルエンザ、肺炎球菌のワクチン接種を受ける。

肝炎ウイルスとピロリは,高確率で治せる時代.
それぞれ肝癌と胃癌の大きなリスクになるから,早期発見・早期治療が大事だ!
健診・検診の受診と口腔ケア
定期的に健診を・適切に検診を受診する。
口腔内を健康に保つ。
定期的に健診を受ける。科学的根拠に基づいたがん検診を、厚生労働省の「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」で示された方法で受ける。
口腔内を健康に保つ。

病院にきているから,健診は受けていませんって言う人多いけど,病院では癌健診していないからね!!!
健診は料金の補助もあるし,超お得!!絶対受けるべし!
歯もめっちゃ大事だからね!!定期的に歯医者さんにみてもらおう!(自分へのメッセージ)
成育歴・育児歴
出産後初期はなるべく母乳を与える。
妊娠糖尿病、妊娠高血圧症候群、巨大児出産の経験のある人は将来の疾病に注意する。
早産や低出生体重で生まれた人は将来の疾病に注意する。
出産後初期はなるべく母乳を与える。
妊娠中に妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群にかかった人や巨大児出産の経験のある人、早産や低出生体重で生まれた人は将来の疾病に注意する。

出産のときまで踏み込んで記載されているとは知らなかった・・・
やっぱり母乳がいいのだな・・・
S. 健康の社会的決定要因
社会経済的状況、地域の社会的・物理的環境、幼少期の成育環境に目を向ける。
個人の不健康の根本原因となっている社会的決定要因にも目を向け、社会として解決に取り組む。

なんやかんや医療従事者はこういう情報は手に入りやすいけど,普通の人は知らないことが多いから,早く知っておけばよかったっていう人も多いね.
あと男の一人暮らしで,コンビニやスーパー生活になっている人は超危険!!自炊しないと減塩が達成できないし,減塩の弁当を安く普通に売ってある未来になるといいんだが・・・
まとめ:やっぱりエビデンスがあるっていうのが大事
ワクチンが特にそうなんだけど,情報がいろいろ出回ってカオスなこの世の中🙄
重視すべきはエビデンス
何が正しいって絶対的なものは存在しないけど,エビデンスっていうのは積み重ねが大事であり,より真実に近いものを示してくれる.
一緒に健康寿命を延ばしていこうぜ!!!😄