ポリファーマシー polypharmacy

医学ノート(なすび用)

薬剤の処方数の増加は,「薬物有害事象のリスク増加,服薬過誤,服薬アドヒアランスの低下などの問題につながる状態」として,多剤併用の状態と区別し,ポリファーマシーと呼んでいる.

高齢者になると,同時に多疾患併存,複数の医療機関受診などによる多数の薬剤処方がみられることが多い.

高齢入院患者の薬剤数処方数と薬剤の有害事象の解析では,6剤以上で有害事象の頻度が増加し,外来患者においても5剤以上で転倒の発生率が高くなっていると報告されている.

なすび専用のまとめノートで,医療情報を提供しているわけではありません.
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加齢による薬物動態(PK)の変化

A:absorption(吸収)
 消化機能の影響あり 薬剤による

D:distribution(分布)
 加齢:細胞内水分↓ 血中濃度↑
 脂肪量増加 蓄積 アルブミン低下(薬物のタンパク結合率が減少)

M:metabolism(代謝)
 肝血流↓ 肝代謝の薬物濃度↑

E:excretion(排泄)
 腎血流↓ 腎排泄の薬物濃度↑
 筋肉量が少ないと,CrでのeGFRは過大評価する可能性あり

基本的な対応

①治療を急ぐ場合を除き,初期投与量は原則として若年成人の1/2~1/3程度とする.

②臓器機能(特に肝機能・腎機能・血清アルブミン)を配慮して,投与量と投与回数を決定する.

③長年服用している薬剤も臓器機能の低下に配慮して調節する.

④薬物血中濃度のモニタリングが可能な薬剤では,適宜モニタリングする.

⑤可能な限り非薬物療法を行う.

⑥薬剤数は最小限にする(なるべく5剤以下).

⑦服用法を簡便にする.

⑧明確なエンドポイントを設定して処方する.

⑨生理機能に留意して用量を調節する.

⑩必要に応じて臨床検査を行う.

⑪定期的に処方内容を見直す.

⑫新規症状出現の際はまず有害事象を疑う.

医学ノート(なすび用)
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なすび院長

勤務医に疲れ,定期非常勤と投資でなんとかしのごうというひっそり医.
好きな分野は,糖尿病・腎臓病です!(゚∀゚)

ネット上で念願のなすびクリニックを作るも,今日も改装中で,いつ再開するのやら・・・
勉強好きで,私用に細々とまとめています.

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事務長:かえる

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